親方の奮闘記
日付 2004年10月3日
場所 渡船店 迫間浦 日乃出渡船
ポイント ヒノキ筏
海況 中潮 潮時間
満潮 8:03 19:23
干潮 1:31 13:39
天気
透明度 やや濁り、午後から風強く
タックル 竿 チヌセレクション急流140+競技3MF
ライン カーボン2号
チヌ3号
オモリ 2B、4B、1.5号
エサ オキアミ、ボケ、アケミ貝、シラサエビ、サナギ、コーン
ダンゴ・コマセ 自家製(糠5:砂5:荒サナギ2)
釣果 本命 33・31・25・22センチ 各1枚
エサ取 グレ、ボラ、アイゴ、ベラ、フグ
奮 闘 記
時 刻 記 事
独り言 今回は、台風21号通過3日後、今年は台風が多い。
メンバーが多いフォレストメンにとって、日程は、1ヶ月前に決め、筏予約・メンバー構成・エサなど戦略を組んでいるので、天候不良(雨)はやむ得ないが、台風(嵐)は困ってしまう。
でも、結構運が良いみたいで、台風とのブッキングはな〜い。
こんな天気のため事前の予約でポイントが決まらず、今回は船頭任せとした。
当日は、ヒノキ、アソダ、サンバシ、アクチへとフォレストメンは分乗しての釣行となる。
我々は、船頭お勧めの「ヒノキ筏」に、釣座は湾口向きに私、湾奥(弁天)向きにケン坊と構える。
7:30〜 この筏は、きのう好釣果が出ていて、雰囲気は良い(毎回どの筏に乗っても同じ事を言っている様な気がする)。
今日の潮は、午前中が下げ、午後上げ潮である。
昨年この筏に乗った事のあるケン坊は『下げ潮が激流でお手上げだった』との警戒感が頭によぎるが、昨日釣れているのだから良いじゃないかな、と思う。
とりあえず、モーニングでもやって居残りでも探ろう。
仕掛けをセットし、ボケを刺し、1.5号オモリで落とし込む。
着底。早速アタリ、手ごたえが軽い、「ベラ(25p)」であった、とりあえずキープする。
2投目以降は、サシエを、コーン、サナギ、剥き身とローテしてみるが針に乗る魚はなかった。
背向かいのケン坊は、珍しくダンゴから始めていた。「ど〜?」と状況を聞く、「団子アタリ有!」と絶好調の報告。
「団子アタリ有か」・・・遅れ気味だが、「ダンゴ作り」を始める。
今回も自家製ダンゴ、前回の反省で少しマイナーチェンジ、砂を多めに、サナギ粉を細から荒に変更。
海水を混ぜ、海底まで届くように粘りを出すことに、やはり、水分多目の柔らかめに仕上げないと使い物にならないようだ。
砂が多くした分粘りが弱いし、落下速度も上がらない、砂の種類を変えるしかないのか?
でも、ここヒノキ筏の水深は8〜9mぐらい、十分対応できる。
シラサエビの底まきを朝一から混ぜ、アケミ貝をつぶしたダンゴと一緒に3個ポイントの潮上に打つ。
ここで一服することに。「雨やまないかな〜、ぶつぶつぶつ」
『ヒーット!!』ケン坊から威勢の良い声、チヌか?・・・
いやいや、良形のグレであった。『朝、船長が、グレと戦ってくださいとのお告げあったな。』
9:00〜 下げ潮もぶっ飛ぶこともなく、ゆっくりと湾口に流れている。
ぼちぼち、団子アタリも出だしてきた。ケン坊が、『ヒーッット』手ごたえ十分。が・・・バ・・ラ・・シ。
上がってきたのは、2枚の鱗。ど〜も、ボラのようである。『ボラ来たればチヌ遠からじ』である。
団子アタリがボラということとして、慎重になる。

9:45 今までと同じ状況であるが、オキアミが解凍でき使えるようになったので、サシエだけに使ってみる。
普段は、サシエにオキアミを使うときは、あんこにオキアミを使うが、潮上のケン坊にもチヌが寄れるようにと、潮下の私が集魚を強くしないのが大切。と言う事でサシエだけでやっていた。
チヌ針3号にアキアミを尻尾掛け、ダンゴに包み、柄杓で落す。
着底、競技3MF穂先にダンゴのテンションを掛ける、団子アタリがある。あまり強くないが、
徐々にダンゴが溶ける、フッ穂先が戻り、エサがダンゴから抜けた。
穂先を下げ、エサを底になじませる、少し張る、するとアタリ、『ん・・』、即食いアタリ、だ、これにアワセると、『重い』
慎重に、慎重に、取り込む。水面に現れたのは元気な秋チヌ。『秋チヌって結構引きが強いんだ』と思い、慎重にタモ入れ。
計測33cmのチヌ、それもこんな朝から、こんなの初めて、結構はしゃいでしまいました。(ケン坊ごめん)
が、その後が続かない。
サシエをローテーションするが、剥き身でグレ、コーンでアイゴ、オキアミ・シラサエビは取られるだけ、サナギ・コーンは皮だけに吸われるのみ。
昼頃 団子アタリがあって、サシエがなくなる。このパターンで時間がたつ。雨が弱くなったころあいを見て昼食を取る。
今日は、水筒に温かいお茶を入れてきてよかった。と、小さな幸せに浸っていた。
こんな時間も短く、午後より急に風が強くなってきた、それも冷たい風、斜め左から吹き付ける。
カッパの袖口から水が入れ、両腕のひじまでは濡れている、余りいい状況とは言えないが、穂先はアタリで動き、サシエも無くなる状況では、やる気までは無くならなかった。
15:00〜 団子アタリが続くが、チヌが食ってくる様子はない、今回もこのままか?
後ろから『落とし込みでもサシエが残るようです。』と、ケン坊からの助言。
同じこと繰り返してもと思い、ダンゴ別打ち、サシエ落としこみに戦術を変更。
リールからラインを出せることを考え、オモリを中通し1.5号に変え、オキアミをサシエに落とし込みを開始する。
ダンゴを別打ちし、着底を確認、ラインを張り直し、底取りをする。
すると、コン、と前アタリ、即本アタリが、すかさず合わせる、25cmのチヌが釣れた。
今日は、オキアミがアタリ餌のようだ。
ダンゴを打ち続けながら、落とし込みをする、仕掛けを手で手繰り、前方へチョイ投げ。
着底、張りなおし、底とり、チョイ誘い、と、一連の動作をする。
前触れもなく穂先が押え込まれる、グッと合わせる、さっきより手応えがつおい。
31cmのチヌ、であった。
すると突然、筏に近寄ってくる船、サンバシ筏に乗ったヤナぎぃ・画伯が早上がりで帰り道に寄ってきた。
早速、釣れたてのチヌを見せびらかす。『絶好調、ここで釣っていけば?』の問いに、『もう帰る』の答え。・・・・・・

その後、団子が有るうちは、グレが釣れるだけであったが、別打ちの団子が無くなったら、エサ取りのアタリも無くなってしまった。
しかたなく、チョイ投げを全方向や、サシエを変えたりするが、アタリはなし。
やはり、ダンゴの効果はあるんだ。

16:30 もうすぐ納竿の時間、筏脇に落としこんで置き竿にして、ぼちぼちと片づけをしながら、ふと穂先を見ると、水中に刺さっている。
エッ、と思って、合わせて取り組むと、22cmのチヌ。なぜか、同乗のケン坊に悪い気がした。・・・・・とりあえずここで納竿。
まとめ チヌ4枚とも餌はオキアミでした。
チヌは、結構食い気があったように思えます。(アタリの出方や食い込み状況から)
最初のチヌの腹は空っぽ、午後からのチヌの腹の中は、サナギ・アケミ貝・オキアミで一杯であった。
ダンゴに寄ったボラの周りにチヌは居る、ボラを避けて、チヌの口に餌を届けることをやれば釣れると思う。