親 方 の チ ヌ 釣 り 奮 闘 記
日 付 2010年9月18日
場 所 渡船店 南伊勢町 宿浦 たにぐち
ポイント 油布の浦 筏
海 況 潮まわり 若潮
満潮時刻 15:21
干潮時刻 7:45、20:51
天気 晴れ、一時強風
海の状況 うす濁り、水深17〜18m、水温26℃。
タックル 竿 NSR40-150NM+M穂先。
ライン プレミアムMark1:2号。
ウルトラ競技4〜5号
オモリ なし・3B・5B、中通し2号。
エサ ボケ、オキアミ、コーン、サナギ、アケミ貝
ダンゴ・コマセ 自家製ダンゴ(ヌカ+砂+グレにこれだ)
オキアミ、サナギ粉、アケミ貝、コーン。
釣 果 本命 なし。
エサ取 アジ。

奮   闘   記
時 刻 記   事
はじめに
先月の『内瀬』でのシラサエビ攻略が見事に惨敗、今月は型狙いでと、『宿浦』の新参渡船屋『たにぐち』に出撃。
『たにぐち』は、8月14日に”工藤昇司さん”が釣行して好釣果が出たところです。

事前の情報で筏は、油布の浦、小田の浦、田辺の各所にあり、水深は13m〜19mあるとのこと。
また、我等みたいに遅出組みは駐車場に困ることがあるがここはその心配が無い。

『宿浦』は、服部水産にお邪魔したので、釣り場の状況は把握していて、期待満々での釣行です。

が、今回の釣行は真冬の釣りのように心が折れてしまいました、ので、たいした奮闘記になってないが読んでください。

ウンチクD
前回の、団子のウンチクの続きで、しょうも無い話ですが、読んでください。
米糠も、煎って使う、生で使うとあると思いますが、注意して欲しいことを見つけました。

以前、へなちょこ遊釣組の親睦会に参加した時の注意事項に、米ヌカは脱脂してくださいとありました。
米糠には油成分があり、この油成分が分解されにくくヘドロ化の原因になるということでした。

米糠を使ったもので、野菜の糠漬けの糠床は、そのヌカ油のため腐敗しないと言うのです。
だから、ヌカから脂分を取らなければ、海の環境破壊になりかねないと言うことでした。

そこで、脱脂方法を見ると、煎る・煮るの高温処理と、潰すの高圧処理があるそうです。
個人が行えることは煎ることが一番安心な方法と思います。

でも、煎りヌカは、煎り具合で顔色が変化し使いにくいことが多い(今回のように)。
コストダウンにはもってこいの米糠ですが、環境のことを考えると、うむ〜んですね。

やはり、米糠をベースとした団子を作るよりも、
市販の乾燥物、半生物等をベースに増量剤としての利用が安心な方法かな。

また、私の経験から、生の米ヌカは、魚に嫌われているような雰囲気がありました。
煎りヌカは寄りが良いようですが、パサパサでは使えない、今後も勉強するしかないです。

6:50〜
13:00

6:30到着し、船長さんとのあいさつ、近況、乗船名簿記入を済まし、御代は帰りとのことで、早速乗船。
6:50出港し、まず、小田の浦に到着、大御所始め3名を渡し、油布の浦に向かう。

7:07油布の浦の筏に到着、ここは、小さな入江のわりに養殖コワリがいっぱいあり、雰囲気は満点な所です。
また、この入江は、不思議なことに見た目より水深があるのがこのような光景になっているのかな?

筏に乗って、釣り座を決めることに、向きは、湾奥で右に”堀ぽん”左に私となりました。
  
まずは、落とし込みで海底の状況を見るために、仕掛け作りから始めます。

1番最初は、バックの配置、2番目は、タモの用意、3番目は、イスを置き、そのイスに座りながら、竿受けの設置です。
次に、竿を出して竿受けと竿を尻手ロープでつなぎ、リールをつけて、糸をガイドに通し準備完了。

後は、水深マークと糸癖取と水深計測ですが、オモリだけで糸を送り出すのはもったいないので、底撒き器でついでにマキエをしましょう。
底撒き器にアケミ貝+サナギ+コーンを入れて、底まで落下です。

着底後、ラインにピンクのマジックインクでマーキング、竿を上げラインを手に取り『クイッ』と引き、底撒き気を開く。
そのラインを手繰りで約1mずつ取り、軽く引っ張ってラインの糸癖をとりながら、水深を数えて図る。

17m、深い。
今日は『ボケ』で様子見のため、中通し2号のオモリをセットして、第1投。

潮の流れ加減も良さそう、仕掛けもスルスルと落下し無事着底。
ちょっと糸を張り底を確認しようとすると、チョンチョンとアタリらしいシグナル。

短くて小さなアタリ・・・たぶんエサトリ。
仕掛けを回収すると、ボケはきれいになくなっていた、やはりエサトリのようだ。

2投目は、『工藤さん』も言っていたオキアミ+コーンで落し込み。
2投目も同じであり、オキアミは取られコーンは残っていた。

3投目はコーンのみのエサで落とし込む、さずがにアタリは遠いのでしばらくそのままに。
しばらくたって仕掛けを上げると、今度はコーンも取られている。でも、エサトリの仕業のようであった。

底は、エサトリだらけのようであるため、ダンゴ釣りの準備にかかる。
今日の団子は、煎りヌカ主体でツナギにグレにこれだを海水に溶いて混ぜ込む。

ガ〜ン!ところがこの団子に重大な欠点が発生する。
海水を少しずつ加えて、調合していくのだが肝心な粘りが出ない。

サラサラのパサパサで全然まとまらない、当然打ち込んでも海底まで届かない。
やはり中層で自爆と言うより崩れて無くなっちゃた状態。

すると、ギューンと穂先が引き込まれ、小型のアジが食ってきた。
両手で力いっぱい締め固めて、カッチカチ団子にしても自爆・・・。

チヌパワーをたっぷり加えて何とか底まで持つ団子を作っていざ勝負・・・。
だが、エサトリ以上の魚が寄せれず、午前中は終了。

アタリも無く又小さなアタリでエサが取られるため、みんな集まれ作戦を
昼休み前に、オキアミ、サナギ、コーン、アケミ貝を大量に団子に混ぜ、約10個を竿下に投入する。

13:00〜
16:30

高集魚団子投入と、1時間の場休めをし、好転を期待して午後の第1投目をボケエサで投入。
が、エサトリ、状況は一向に変わっていない。

その後エサを替えながらチヌのアタリを待つが、エサトリの活性は衰えない。
時間が経つにしたがって、底潮の流れは速まって、2枚潮がきつくなる。

エサを底に安定させるために、オモリを中通しの2号を使ってゆるめでアタリを待つ。
しかし、アタリは来ない。

団子アタリは、底では無い、落下途中の中層から着底前までにある程度。
団子アタリの強さは、ボラでなく、たぶんアジのようである。

エサは取られるが、アタリも無く、アワセることも無く、真冬の釣り状態。
まして、今日の最終は4時30分、・・・ 心が折れてしまいました。
  

結局、何事も起こらずに、納竿。

まとめ
今回の敗因は、ずばり『団子』であったと思う。
前回に続き今回も『団子』だったが、前回は酒の香りが、今回は粘りが原因であった。

粘りの無い団子のため、底で留まらず、ポイントが出来ていなかったと思う。
過去にも経験した失敗をまたやってしまった。という訳で惨敗でした。

他のポイントの釣果は、私たちと同じの油布の浦は、筏・コワリ共に振るわなかったようです。
我等のメンバーは、小田の浦に3人が乗り、2人がタイ系を釣った。

その2人は、大御所が、チヌ(40p)1枚、マダイ(45p)1枚、ボラ(55p)1本で。
シーガがマダイ(38p)1枚、同乗の延魚は私たちと同じ○ボであった。

大御所のエサは、コーンだけの特異な釣法で、オモリは1.5号中通し、ラインは1.5号だった。
エサトリもいっぱいいたようであったが、その中での午前中の釣果とのこと。

最終4時30分ということもあり、上陸後に船長さんと良い談話ができ、リベンジを誓って帰路に着いた。