親 方 の チ ヌ 釣 り 奮 闘 記
日 付 2010年11月22日
場 所 渡船店 古和浦 まるよし渡船
ポイント 西浦筏
海 況 潮まわり 大潮
満潮時刻 6:20、17:19。
干潮時刻 11:51。
天気 小雨(日中に止み間)
海の状況 澄み、穏やか、水温16℃〜18℃
タックル 竿 がま競技U1.6中硬調+穂先競技
ライン プレミアムMark1:2号。
くさびチヌ4号
オモリ なし・8B、中通し1号。
エサ オキアミ、アケミ貝、アオムシ
ダンゴ・コマセ 自家製ダンゴ(ヌカ+砂+伝統筏+深場大チヌ+生蛹ミンチ)
オキアミ、生蛹ミンチ、アケミ貝、コーン。
釣 果 本命 なし
エサ取 マダイ@32p、カワハギ@15p、クロサギA20p、ゴンズイ

奮     闘     記
時 刻 記   事
はじめに
先月の古和浦では、集魚材の生蛹ミンチで失敗したので、集魚材の使い方のリベンジ釣行とした。
11月は、メンバーが土日のワークが多く釣行がまとまらず、連休の中日となった。

狙いは、カワハギと本命チヌとしてまるよし渡船船長さんにポイントの選択をお願いした。
朝、到着後船長さんとの会話で、『五目釣り?』と、聞かれ、『本命はチヌでカワハギも欲しい』と答えた。

連れて行かれた筏は、西浦湾内の他店の釣堀の隣、水深13〜16mのポイントであった。
釣座は、岸向きが良いとのことで、左に堀ぽん、右に私と座った。

当日は朝から小雨が降っていたため、パラソルの準備から始めてから仕掛けを作る。

ウンチクG
私のウンチクも8回目になりました、今年のチヌ釣りも今回が最終日かも?。
自分の思い付きなどをダラダラと書き続け、不快な思いをしたかともお見えかもしれません <m(__)m>。

が、これで最後の思いつきと、言うことで、私のチヌ釣りのアタリからアワセまでのイメージを綴ります。

私のチヌ釣りは、20歳の頃から、防波堤やボートなどからのブッコミ釣りを主にやってきました。
仕掛けは中通し2〜5号オモリ、ハリス2号1m以内、チヌ針3号という真にブッコミ仕掛けです。

チヌを仕留める方法は、@前アタリからA食い込むアタリに導き、B本アタリで合わせる、
と、オーソドックスなチヌの釣り方じゃないかと思います。

この段階を踏んで行って、チヌや他の魚が釣れるのを楽しんでいます。

私は、@前アタリ・・・チヌがエサに対して『大丈夫かな?食えるかな?美味しいかな?等』と口先で確認する行動と思っています。
この行動は、臆病で警戒心の高いチヌが、安全なエサか、生きエサならショックを与え逃げられないようにすることやっているかな。

だから、この時に、糸が張っていて、エサが自然な動きをしない場合は、チヌは『危険!』と判断して食わない。
違和感や不自然な動きは、糸の張りだけでなく、潮流を受けてエサが回転することもあります。

そこで、A食い込むアタリ・・・チヌに『このエサは安全だよ』と思わせるために行う行動。
基本的には、糸を緩めることでしょう。ただ、緩めすぎは次のアタリを見逃しやすいから・・・と言われますが。

緩めるのと反対に張る(引く)という方法もあり、ここの駆け引きがチヌ釣りの技巧と思っています。
張る(引く)とは、チヌに『エサが逃げちゃうよ、』と、反射食いを誘うこともあります。

最後は、B本アタリ・・・私は、チヌがエサを喰わえて首を振ったり反転する行動と思っています。
この時が、俗に言う『竿に重みが乗った』と表現されています。

チヌが首を振ったり反転することで、口の中にあったエサ(針)が滑って、口の横(カンヌキと言う)に針が掛かると思います。
この時に合わせるのですが、タイミングが難しく、針がスッポ抜けることもあるようです。

チヌの口の中はカッチカチに硬く、この部分にはまず針が刺さりません。
綺麗な本アタリが出ても、アワセがうまくいかなければチヌは獲れないと思います。

よく取り込み途中でバラシてしまう原因に上手く針が刺さっていないからだと思います。
合わせ方については素早くやゆっくり、強くや弱くなど、いろいろなやり方があると思います。

針掛かりの位置で自分の合わせ方が良かったか早かったか遅かったかは分かると思います。
でも、針掛かりの位置で、技量が上手い下手じゃなく、確実に魚が獲れればよいじゃないかな。

私は、チヌ以外で、ヒラメ釣り(ヒラメ40と言われるほど食い込みに時間が掛かる釣り)や、
カワハギ釣り(有名なエサトリとの駆け引きの釣り)などでチヌ釣りのうっぷんを晴らしています。

最後に言えることは、魚は、『エサを食うときには、口で吸い込んで食う。』です。
人と違って手(ヒレ)は使いませんので、口の中に入れるには、水ごと吸い込むしかないから、針ごと食わせれば何でも釣れると信じています。

読んで下さいまして、ありがとうございました。

7:00〜
15:00

筏常備のテントやパラソルなどで道具の雨対策をし、朝一番の落し込みの仕掛けを準備。
いつもは、釣座に着いたら冷凍アケミ貝を上播きしてから仕掛けを準備するが今日は仕掛けを先にした。

それと、水深計測のためのオモリだけで投入するが今日はこれも止め。
なので、海底に落ちていくのはエサだけという状況を作ってみた。

で、朝一のエサは、アケミ両貝をオモリなしで落とし込む。
黒房のリミテッド60Vは、アケミ両貝だけの重さでもストレス無しでラインが出る出る。

潮流は動かないぐらいゆっくりしているのでほぼ真下に着底した。
暫らくそのままにしている間にラインに水深マークを付けた。

その内にアタリも無くエサが取られてしまったので、2投目はアケミ丸貝で投入した。
無事着底し、アタリなし、サソイを入れるが反応は無い。

その後、オキアミ・ボケとローテしたり広角で落し込むが反応は無い。
1時間弱モーニングをやり、団子釣りに変更する。

ダンゴを準備している頃、隣の堀ぽんがなにやら竿を曲げている。
ボケエサでモーニング中の出来事とのこと、曲がりは大きく本命の期待十分。
  

だが、竿は曲がったままで動かない、何かに巻かれ根掛かってしまった。残念でした。
私は、ダンゴの調合を終え、オキアミ+サナギ粉をアンコにダンゴ釣りを始める。

オモリをはずし、エサはオキアミを中心に半貝・ボケ・アオムシをローテ、底トントンで様子見の釣り。
アタリは無く活性も上がらない状態が続くが、アオムシのエサでフナのような鱗を持つ『クロサギ』が釣れた。

その後はまた静かになった、10時ごろには雨も止んできたので筏周りを落し込みで探ることに。
すると、沖向きのポイントでアタリがある、エサトリと思われるが無いよりはましである。

船長の話で時合いは15時からと言うことも有り、釣座の変更を決め、引っ越すが、今回はパラソル分だけ少々手間取った。
準備もできダンゴ釣りから再スタート、ダンゴを打ち返すが、アタリは有ったり無かったり、エサは残ったり取られたりするだけ。
  
沖向きは水深15〜16mで岸向きより2mほど深い。
特に変化の無いままお昼になり、アンコたっぷりのダンゴを6個投入し45分間場を休める。

13:00落し込みで再開するが反応がないので、時合いに向けダンゴの打ち込みピッチを修正する。
ダンゴ投入ピッチを5分とし、底トントンで情報収集しながら強制的に打ち返す方法をとる。

15:00〜
17:00

しかし、変化は無い。
が、暫らくして、アオムシのエサにエサトリらしいアタリ、アワセると、『クロサギ』が釣れた。

その後アケミ半貝に『カワハギ』と釣れ、しばらくこのペースでダンゴ釣りを繰り返す。
時合いか?と思われた16時前にアケミ両貝にらしいアタリ、アワセを入れると軽い。

上がってきたのは『ゴンズイ』であった、その後、海は静かになってしまった。
16時を過ぎ、ここでダンゴを別打ちに、中通し1号オモリを使って落し込み釣法に。

ダンゴの打ち込みピッチは今までと同様の5分ピッチで、落し込みは広角・遠投・サソイを使う。
16時30分も近くになってきた、もう既に回りは薄暗くなってきたので帰りの片づけを始める。

戦意も無くなり、道具を片付けながら、ボケエサで置竿(よそごと釣法)にしていたら。
ふと見た穂先にボケが逃げるようなサインが出てきた・・・。

エッと、近づきそっと竿を持とうとした瞬間、ズボーッと穂先が舞い込み、竿に重みが乗った。
瞬間にアワセ、重い手応えを確認し、久々の良型のタイ系を楽しむ。

上がってきたのはマダイ、堀ぽんがタモをすっと差し出して掬ってくれた。
32pの綺麗な天然のメスのマダイであった。
  

何とかお土産の目標としていたマダイが釣れて一安心。
もう一投と思ったが、アタリの感じ方から通りずがりぽいため、ここで竿を収めることにした。

今日は雨降りで寒い日になると思っていたが、防寒対策と雨対策が効果を発揮し。
体力的に無理の無い釣行ができ、ラストに良い思いができた。

チヌ釣りは今回で今年最後になるかも、来月は船でカワハギゲームの予定です。
まとめ
古和浦は、ここ最近時合いが15時以降で、私たちの乗った筏では昨日チヌが5枚釣れたとのこと。
しかし、雨が降った影響か、岸向き・沖向きともチヌの来訪は無かった。

今日は、全体的に低調のようで、帰りの船の中でも釣果のあった人は居なかった。
最後に迎えに回った浅場(水深10m)の筏の方は、納竿間際にチンタを1枚釣ったとのこと。

この筏は、グレ・アジ・ボラ等のエサトリも活発だったと言っていた。
他では、沖の筏で良型のチヌが上がっていたようであった。

まだまだ水温が下がっていないのか、急に下がったのが原因なのかは、科学的なデータが取れないので不明である。
しかし、あまり科学的データに依存した釣りをしても面白くない釣りになってしまうのかな。

今シーズンもチヌらしいチヌも釣ることができず、オフを迎えるようだ。
もう少し古和浦に通ってみたい。

最後に、今日はG社がまチヌ競技の初代の穂先をセレクトしてみました。
水深が15m前後でライン2号を使った感じでは、特に問題なく作動してくれました。

また、最後に釣ったマダイでは、ボケを前アタリから本アタリまで穂先を送り込むことをしまくても、
なんの違和感無くボケを喰い込ませれる穂先のようであった。

この初代の穂先はスローテーパーで、競技U中硬調の穂先はファーストテーパーで、競技Uの硬調の穂先はスローテーパーとなっています。
なお、柔らかさを比べてみると、初代の方が中硬調・硬調の穂先より硬かく、深場用に使えそうな感じでした。

G社の筏竿は、価格のわりに高性能であるような気がしました。