年金者の会総会出し物 2012年
もも太郎
<一幕> 屏風の幕は田舎の風景
唄:もも太郎さん・もも太郎さん
ナレータ: 「むかしむかし、あるところにじい様とばあ様が住んでいました。
ある日ばあ様が川で洗濯をしていると、向こうの方から、どんぶらこ、どんぶらこ、と大きなももが流れてきました。(下手よりももを舞台の中央へ)
ばあ様は、そのももを家へ持って帰り、ももを切ろうとすると、ももは、ぱかっと2つに割れて、中から“おぎゃあ、おぎゃあ”と赤ん坊が飛び出してきました。(もも太郎が飛び出す)
ももが割れて出てきたのは、赤ん坊ならぬ、昔は若者だったこともあるおじさんでした。このおじさんに、もも太郎と名付けました。
もも太郎は日本一の力持ち。ある日、もも太郎は悪い鬼のいる鬼が島 ならぬ霞が関の鬼退治に行くことになりました」
<2幕> 屏風の幕は霞が関の風景へ
ナレータ:きび団子を持って、もも太郎は霞が関へ、霞が関へと歩をすすめます。
唄:もも太郎さん・もも太郎さんお腰につけたきびだんご一つ私に下さいな。
やりましょうやりましょう これから鬼の征伐についてゆくならやりましょう
*下手より、もも太郎が出てきて、唄に合わせ歩く。
犬が上手より出てくる。
犬: ワンワンワン、もも太郎さん、もも太郎さんどこへ行くのですか
もも太郎: 消費税の実施をやめるよう、霞が関に鬼退治に行くところじゃ
犬: その腰に下げているものを1つ下さい。 私もお伴してワンワンとかみつきます。
もも太郎: おお!そうか。 鬼の征伐についてくるなら さあ一つやるぞ ついて参れ。
唄:もも太郎さん・もも太郎さんお腰につけたきびだんご一つ私に下さいな。
*もも太郎の唄に合わせ歩く。
猿が下手より出てくる
猿: キャッキャッ、もも太郎さん、もも太郎さんどこへ行くのですか
もも太郎: 原子力の再稼働をやめるよう、霞が関に鬼退治に行くところじゃ
猿: その腰に下げているものを1つ下さい。 私もお伴してキャッキャッと飛びはね攻撃します。
もも太郎: おお!そうか。 鬼の征伐についてくるなら一つやるぞ ついて参れ。
唄:もも太郎さん・もも太郎さんお腰につけたきびだんご一つ私に下さいな。
*もも太郎の唄に合わせ歩く。
キジが上手より出てくる
キジ: ケーンケーン、もも太郎さん、もも太郎さんどこへ行くのですか
もも太郎: 年金の引き下げをやめるよう、霞が関に鬼退治に行くところじゃ
キジ: その腰に下げているものを1つ下さい。 私もお供してケーンケーンと飛んで上から攻撃します。
もも太郎: おお!そうか。 鬼の征伐についてくるなら一つやるぞ ついて参れ。
さあ! みんなついてまいれ! 鬼退治に行くぞー めざすは霞が関じゃ
<3幕> 屏風の幕は霞が関の風景
(鬼は事前にお願いしておく)
ナレータ: 霞が関に着きました。
(もも太郎先頭に犬、猿、キジが登場 上手に鬼が4ひき、鉄棒を持って立っている)
もも太郎: おお、あれが霞が関か、大分りっぱじゃのぉ
あそこにいるのが、国民をいじめる悪おにどもか!
猿・犬・キジ: そうです。〜
もも太郎: 猿・犬・キジ心おきなく戦え、悪鬼どもを成敗するのだ!
(赤おに、青おに4人が舞台へ、チャンバラの始まり)
キジは空から頭をねらい、犬は後ろから知りにかみつく、猿は人から人へ飛び乗る。 鬼が助けてくれーと叫びながら隅へ移動してちじこまる。
鬼の大将 野田おにが登場
野田おに: 我こそは、日本国・大将・野田総理だ!
もも太郎: 国民を苦しめ、財界優先・官僚依存政治を進めるやからをせいばい致す。
野田おに: 吾輩をせいばいする? 甘いあまい 甘いのは砂糖だけで十分だ
いざまいれ
もも太郎: 猿・犬・キジぬかるな さあ かかれ!
キジは空から頭をねらい、犬と猿は横から、太郎は前から刀をかまえる
(チャンバラの始まり)
(野田おにひざまずいて)
野田おに: まいりました。命だけは助けて下さい。その代わり、欲しい物は何でも差し上げます。
<4幕> 屏風の幕は田舎の風景 猿・犬・キジ 下手から上手へ
えっさ・ほいさ・えっさ・ほいさ 車に金・銀の財宝を積んで
もも太郎: 国の埋蔵金をぶんどったが、さすがに重いのぉ
さあ! 故郷に帰って来たぞ
故郷の生活はまずしく、みんなの生活は大変苦しいみたいだ
猿・犬。キジ 分捕った埋蔵金を住民に分配してやれ
猿・犬、キジ: かしこまりました。
(各テーブルに飴を配る)
今日は久しぶりにいいことをしたのォ みんな は〜〜い
また、悪鬼どもが住民をいじめたら、征伐に行こうぜ!
おお!
ナレータ: 只今の配役
犬 山瀬英子
猿 服部鉄雄
キジ 山田八恵子
鬼 野田 前田義人
鬼1 小川美鶴
鬼2 金森幹夫
鬼3 伊藤 剛
もも太郎 倉元孝幸
ナレータ 高橋沼枝
でした。