フレンズ便り創刊号2001年9月 |
|
仲間と一緒に!! | |
「行ってきます」と30分前に出て行った娘が、突然の事故で病院に運ばれたと連絡を受けてから、一命を取り留めるまでは、生きていてほしいと願う毎日でした。 願いがかなって九死に一生を得た娘でしたが、呼吸停止・心肺停止により現代医学でも未知の世界と言われる脳障害者となり、その後遺症で退院後も片時も目が離せない状態に、緊張と疲労の毎日が続きました。 「娘はどうなったんでしょう?これからどうしたら良いのでしょうか」と医師に説明を求めても、「データ−がないので!」の一言。「このままでは娘の回復が手遅れになるのでは?」不安と焦りで右往左往しながら、手探りで親として出来る限りの事を行って来ました。その間「同じ障害者や家族と情報交換をしたり、励ましあえたらどんなに心強いだろう!」と医療・福祉関係者に情報を求めましたが、横のつながりはどこにも見つかりませんでした。 そして6年目のある日TVニュースで、娘と同じ障害を持つ方のリハビリ風景が流れたのです。「同じだ!ここに連れて行こう!」やっと名古屋市総合リハビリセンターにたどり着くことが出来ました。 ここで、初めて「高次脳機能障害」という言葉や、この障害は救命医療の進歩で生まれた新しい障害である事、そのため、法の整備が遅れていて福祉の狭間に落ち込んでいる事、等などを知る事が出来ました。 そして何よりも嬉しかった事は、先生方のお力添えで同じ障害者の家族と出会え、「サークル・フレンズ」を作ることが出来た事です。娘の事故から7年の歳月が過ぎていました。 そして平成13年9月15日「サークル・フレンズ」の仲間たちと高次脳機能障害者と地域を結ぶコミニティーサロン「フレンズ・ハウス」をオープンする事が出来ました。
|
|