フレンズ便り 第14号 2004年04月

 

  『第4回高次脳機能障害学習会』を終えて

平成16年2月14日 (土)、瀬戸市保健センター(やすらぎ会館)にて、「第4回高次脳機能障害学習会」を開催しました。 講師には豊橋にある障害者小規模授産施設「工房笑い太鼓」(「脳外傷友の会みずほ」豊橋支部)) の星川広江氏および池田まさみ氏をお迎えしました。 予想を上回る62名の参加があり、盛り上がりのある学習会になりました。当日は、講師の先生より「高次脳機能障害者」の現状や、工房設立の経緯、また工房を作った事で当事者や家族が救われた事、工房での仕事を通して当事者たちが成長していく様子などをお話して頂きました。参加してくださった皆さまも、「高次脳機能障害」と言う聞き慣れない障害を理解しようと、熱心に聞いたり質問をして下さいました。

 

講演要旨

1.当事者家族から医療機関への要望として、交通事故、転落事故、くも膜下出血、脳梗塞など脳に障害が残る要因がある場合は、医師からその旨を家族に伝えて欲しい。もし、退院時に障害が見えなくてもその後何か異変に気づいたときに役に立つ。

2.高次脳機能障害のリハビリはできれば早い(受傷後1〜 3年以内)ほうがよい。家族も医師も気づかない場合もあるが、専門機関での早期リハビリは有効。

3.「自分でできることは自分で!」「どうしてもできないことだけ周りの人に頼む。」それが、結局は障害当事者のためになる。

4.家族が障害を十分理解しないと、作業所や授産施設の利用も考えられない。「まだ治る」と思っていても自宅でリハビリするより、他人との間で作業など団体生活を通して行うほうが有効。

まだまだ障害の理解が不十分で外に出れない障害者の方が多く見えると思います。少しずつ理解の輪が広がり一人でも多くの方々がより良い生活をおくれるようになることを切望します。学習会に多数のご参加を頂き有り難うございました。

---参加者の声---

  障害をもつ方のご家族の 生の声を聞くことができてとても参考になりました。ご苦労の様子、乗り越えられてこられた経緯はもちろんのこと、もっとも印象的だったのは、これからの展望をしっかり持って取り組んで見える様子です。「近い将来にグループホームを」「障害者手帳だけに頼らず別の角度からの行政へのアプローチ」などその活動パワーに圧倒されるとともに家族および社会の愛情でここまでできるんだという勇気ももらいました。私もこれから自分にできることを少しずつ実行していこうと気持ち新たにしました。これからもこんな機会があればぜひ参加したいです。よろしくお願いします。(E.I)
  パソコンサークルが賑やかになりました

 パソコンサークルの仲間募集に、たくさんの方から申込みを頂きました。その中から、障害をお持ちの方やご近所の方々に参加して頂き、サークルのメンバーが急増!皆さんやるき十分で活気がみなぎっています。特にパソコンの初心者が多く、1年間頑張ってきたフレンズの仲間は先輩になりました。中でも A君はかなり上手なので、新しい仲間に教えられるようになったら良いな!と思いました。先生を中心にパソコンボラさんがマンツーマンで指導したり、仲間同士で教え合い?「ワイワイ、ガヤガヤ」・・・とても楽しそう!問題も出てきました。部屋が手狭!パソコンが不足!インターネットは!早速、別の部屋にパソコンを置けるよう準備したり、パソコン探しを始めています。        

不要になったノートパソコンが有りましたらを譲って下さい!!

パソコンサークルは第2、第4土曜日の午後1時30分からです。
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