フレンズ便り 第20号 2005年06月

 
脳外傷シンポジウムに参加して 

 5月15日に開催された日本脳外傷友の会「脳外傷シンポジウムinさいたま」にフレンズの2家族4名で参加しました。
  「高次脳機能障害支援モデル事業」の全国拠点である、埼玉県所沢市の国立身体障害者リハビリテーションセンターで開催されたシンポジウムは、厚生労働省の山崎晋一郎氏の基調報告で始まり、続いて5人のシンポジストがそれぞれのテーマで講演されました。

■シンポジウムの概要

1.基調報告 
  「障害者自立支援法の概要と高次脳機能障害への支援について」
  厚生労働省  山崎 晋一郎 氏 

・ 高次脳機能障害に対する福祉はなぜ遅れたか、モデル事業の概要と17年で一旦区切られるモデル事業が、今後の課題として18年度以降は支援法に組み込まれ全国で実施されるように検討中。

2.シンポジウム「私たちが求める支援とは?」

@ 「高次脳機能障害に必要な支援・・」
    埼玉県総合リハビリテーションセンター 神経科医師 先崎 章 氏 
・ 高次脳機能障害の特性と他の障害と比較してのユニークさ、独自のサービスが必要とされる医学的根拠の説明。
モデル事業で診断基準が発表されたことの意義等。

A 「当事者が求めていることー当事者の立場からー」 
    日本脳外傷友の会会長 東川 悦子 氏 
・ 一番欲しい支援は親なき後の不安からグループホームの設立。待ちきれず当事者団体が全国で初めて設立された事例を紹介。(愛知県豊橋市「工房笑い太鼓」)
国のしっかりした方針が無いと市町村は動かない。モデル事業後の新たな立案を要望。

B 「脳外傷後遺症実態調査」報告書  
    東京慈恵・医科歯科大学 橋本 圭司 氏 
・ 全41問からなる脳外傷者へのアンケート調査結果の解説。
当事者は男性が多く(79%)平均年齢35.3歳と若い一方で、介護者の平均年齢は55.6歳と高かった→介護者なき後の受け皿を問題提起。
複雑な障害像に対応できる独自の支援システムの構築が必要。(就労支援など)

C 「私たちが求める支援とは〜現場の実感を通して〜」
    名古屋市総合リハビリテーションセンター 臨床心理士 阿部 順子 氏 
・ 相談から感じたこととして、医学的訓練と就労援助の間をつなぐ生活・就労準備訓練がないため多くは挫折する→再訓練・再支援出来るシステムが必要。            
社会生活への適応を支援する取り組みはなぜ進まないのか等、問題提起。

D 「高次脳機能障害モデル事業〜支援コーディネーターの立場から」
    神奈川リハビリテーション支援センター 生方 克之 氏  
・ 支援センター事業の必要性と多様なニーズへの対応が必要。
支援コーディネーターは医学的基礎知識や広範な制度知識の習得(養成研修)が必要である等。

パネルディスカッションでは高次脳機能障害者に対する理想的な支援形態の在り方等が話し合われました。

最後に以下のアピールを採択して終了しました。

 

☆☆☆日本脳外傷友の会第5回総会アピール☆☆☆

  平成13年度から開始された高次脳機能障害支援モデル事業(以下モデル事業という)も、いよいよ最終年度に入りました。私たち当事者の最大の関心事は、モデル事業の成果が平成18年度からの一般施策にどう反映されるのか、にあります。モデル事業を通じて高次脳機能障害の多彩な障害像が明らかになり、特別な支援策についても施行的に実践されているところです。施策の実施には予算の裏打ちが不可欠です。支援施策が、真に私たち当事者が望むものになるよう、あらよる手立てを尽くす必要があります。その一環として、私たちは少なくとも以下の施策の実施を強く要望します。

1. モデル事業後の支援事業継続について

1) 高次脳機能障害支援センターの設置と専門職の養成
 発達障害支援センターに準じたセンター機能を持つ拠点を全国都道府県に設置することを強く要望します。支援コーディネーター等専門職員を3名以上配置して下さい。

2) モデル事業の成果を全国に普及するための事業
 モデル事業を通じて定められた「診断基準」を全国の関係医療機関に周知徹底し、それに基づくサービスの利用が可能になるようにしてください。
 また、現在試行的に実践されている訓練プログラム、社会的支援プログラムの成果を速やかに全国に広めてください。そのためには都道府県レベルにおいて専門職を養成してください。

2. 新たな福祉制度(障害者自立支援法案)について
  障害者自立支援法案は現在国会で審議されているところであり、同時進行で具体的な作業が進められています。全国的に理解が進みつつある高次脳機能障害が新法において谷間に置き去りにされないために、現段階において次について強く要望します。

1) 障害程度区分
 障害程度区分の中に高次脳機能障害者の社会生活上の困難さが適正に評価されるような評価項目を設けてください。

2) 障害福祉計画および地域生活支援事業
 新たな障害福祉計画の立案に際しては、支援が必要な対象として「高次脳機能障害」の文言を必ず入れてください。また、都道府県が行なうべき地域生活支援事業に「高次脳機能障害」を含めてください。

2005年5月15日

 初めて“そば打ち”をしました!

そば打ちの写真

師匠のお陰で、おいしいそばが出来ました。

(パソコンサークルの仲間達)

 
 4月11日(月)お花見に行きました。

 東谷山フルーツパークの枝垂れ桜は六分咲きの見頃♪ チュウリップやパンジーも今を盛りに 咲き誇っていました。
 五条川の桜並木は超満開♪
風に吹かれて川面いちめんに桜の花びらが浮かび、二重のお花見♪
最高のお花見になりました!

 
 ディズニーランドに行きました!

 2泊3日の旅行、ディズニーランドへ行き色々な乗り物に乗ったり、きれいなパレードを見て感動しました。 ディズニーシーでは、美しいショーを見ました。3日目は脳外傷シンポジウムに参加しました。遊び疲れていたので、少しい眠りをしてしまいました。
 楽しかった思い出を忘れない様にしたいなぁ〜 S

 ディズニーランドでは、「カリブの海賊」の中のレストランで食事をしてとても嬉しかった!夜のパレードは本当に美しく、いつまでも見ていたかったです。
 ディズニーシーは、大人の雰囲気でした。人魚姫のアリエルやピノキオに会いました。 T

 
「フレンズ便り」一覧に戻る