フレンズ便り 第25号 2006年6月

 

 「高次脳機能障害の啓蒙活動による支援ネットワーク作り」で瀬戸市市民活動促進補助金を受託


 去る4月8日(土)、平成18年度「瀬戸市市民活動促進補助金」の公開プレゼンテーションと審査が行われた。
「サークル・フレンズ」は「活動拡大・起業型部門」のトップバッターとして発表。審査の結果はAランクで申請通りの活動費用を認めて頂きました。「活動拡大・起業型部門」は今後3年間の継続事申請です。

事業内容の概要は以下の通りです
1.
 1)家族相談体制の充実
 2)家族・支援者等の勉強会開催
 3)講演会・シンポジウムへの参加

2.地域ネットワークの確立
 1)各種支援団体への広報活動
 2)専門家・事業者向けの学習会開催
 3)一般市民向けPR用パンフ作成・配布

3.支援コーディネーター・ケア職員の育成支援
 1)研修マニュアルの作成(VTR作成含む)
 2)「フレンズ・ハウス」での実習・研修
 3)高次脳機能障害の事例研究


今回、瀬戸市市民活動促進補助金制度に応募したきっかけは、過去5年間に亘って国が実施した「高次脳機能障害支援モデル事業」が本年3月末で終り、4月から各都道府県へ「高次脳機能障害支援普及事業」を行うように指導したことです。これにより、高次脳機能障害の地域支援ネットワーク作りをスタートさせる環境が、やっと整い始めました。
 今後、名古屋市総合リハビリテーションセンター、地域病院、瀬戸市役所等のご協力・ご支援を得て、「高次脳機能障害の啓蒙活動による支援ネットワーク作り」に取り組みますので、今迄以上のご支援・ご理解を賜ります様よろしくお願い致します。

 家族勉強会が始まりました!

 去る、2月26日「第6回高次脳機能障害学習会」を開催しましたが、その折り講師の加藤朗氏より「次に繋がる学習会にしたい!」と嬉しい提案を頂きました。
 そして学習会・その後の懇親会を通して、『地域生活支援体制は必要で有るが、まずは身近な支援者として家族が勇気を持って高次脳機能障害のPRをする、支援者・専門家を自ら探す必要がある』等の提案を頂きました。学習会後、家族が一丸となって共有の目標を持つ事、「望む・欲しい支援」を明確にして訴えて行かなくてはいけないと言う気持ちが高まり、3月の「第1回家族勉強会」開催に繋がり、そして、隔月の勉強会開催が決まりました。

5月12日 第2回勉強会に参加して
 今回の勉強会は市役所より社会福祉課の長谷川さんが講師として来会。自立支援法について解説をして頂きました。新しい制度であり理解するにはもっと自分自身勉強しなければと痛感。その後、質疑応答では本題の件はもとより、それ以外の実際に直面している色々な問題、例えば障害年金取得についてなど質問があり、親切にお答えいただきました。
 また会員同士での意見交換や新たに知りえた事など、大変有意義な時間を持ちました。「知らぬは一生の恥」の通り、聞くという勇気をもっと持とうと思った勉強会でした。
 これからも専門家の人を招いて、各自が持っている疑問・課題等について解説して頂き、質疑応答できる機会が持てるよう期待しています。 (家族Y)
 藤祭りウオークへ行きました

 日頃のフレンズ活動から少し離れて、当事者・家族・ボランティアの垣根を越えた行事として、五月晴れの5月3日、津島の藤祭りへ「春のウオーキング」に出かけました。
 当事者と一緒に電車・地下鉄と乗り継いで行ったのは始めての体験でした。
花も見ごろ、甘い香りが公園いっぱいに漂っていました。その青空の下で弁当を広げ楽しい昼食、その後は自由時間、公園内を散策、約13,000歩ほど歩きました。
 楽しい時間を過ごし感じたことは、「皆も同じように楽しかっただろうか?自己満足ではいけないので、皆さんの声を聞いて次の計画に役立てたい!」との思いでした。 (ボランティアS)
 そば打ちのはじまりです!

 
 Nさんがそば粉を元気よくかき混ぜながら「おもしろいねぇー!」 力いっぱい混ぜて、そして練って。ところが練るのはなかなか難しく、Tさんに応援を頼み、なんとか伸ばすところまで来ました。伸ばしていると、丸から四角になっていきます!この過程がなんとも摩訶不思議で楽しいところ♪
 となりのグループから「Aちゃん上手だねェー」という声。振り返ると、調子よくそばを切る姿。こちらもNさんが包丁を持ち、手伝ってもらいながら挑戦です。
 今回はそばの太さも揃ってなかなかの出来栄えです。茹でたてを食べながらKさんと顔を見合わせ、ニッコリ「おいしいね!」Nさんのいきいきとした顔、Aさんの慣れた手つき、Kさんの笑顔、
楽しい一日でした! (ボランティアM)

楽しかった!「フレンズ春の小旅行」

 去る5月22日(月)瀬戸市の福祉バスをお借りして、信州ふるさとの杜「伊那谷道中」(長野県飯田市)に行ってきました。当日はお天気にも恵まれ、総勢25人の仲間が「おはよう!おはよう!」「今日はよろしく!」と声を掛け合いながら車中へ。車中では音楽療法の森川先生に指体操や「365歩のマーチ」のメロディーに合わせたリズム体操を指導して頂いたり、皆の賑やかなおしゃべりが続きました。
 伊那谷道中では、全員で手作り体験をし、美味しい昼食を頂きました。午後からは自由行動!温泉に入浴、散策、もう一度手作り体験をする人など、思い思いに過ごしました。

以下は皆さんの感想です。

○はじめての紙すき体験で楽しかった。食事も美味しかったし、時間的にゆっくりしていたので良かった。食事会場が畳みだったので、欲を言えばイスが良かった。

○紙すき体験が良かった。場内の緑が多く、静か、トイレもきれいで良かった。昼食のそばも美味しかった。

○紙すき(ハガキ)体験をして、帰る時バスの中で返してもらい面白かったです。ハガキに書く言葉を空想しました。雨が降らず良かったです。川の流れが美しかった!山の緑で目が休まりました。

○コマ遊びを久しぶりにやってみて、楽しかったです。温泉の湯が体に浸透した感じで良かった

○地下1300mの岩盤の下から、湧出してくる温泉と聞き早々に足を運んでみました。露天風呂に入っていると目の先にすくすくと竹の子が顔を出しており、さわやかな新緑の風とやわらかなお湯に囲まれて、もう少しゆっくりしたいな!と思う一日でした。

○楽しい企画で、息子もとっても喜んでいました。年2回くらいの小旅行があったら良いと思いました。

○バスの窓から見る景色のすばらしさに、ただうっとりしていました。絵付けを希望しましたが、生地を前に考えていた絵が出てこず困りました。これから、もっといろいろ体験して行きたいと思いました。天気に恵まれて、本当に気分良かったです。

○当事者の方といろいろお話しが出来て良かったです。このような機会に皆様と交流が深まっていく事を期待すると共に、市職員として、もっと学習しなければならない事に気付かされました。今後共よろしくお願いします。

○瀬戸から近いところに自然が一杯のこんな良いところがあったのですね!紙漉体験楽しかったです。昼食も大好きな五平餅が出て(お蕎麦も)、嬉しかったです。でも、なにより空気が美味しかったかな♪昼食後は、ゆっくり散歩して、皆でコーヒーを飲み、おみやげを買い、毎日の仕事から解放され、本当にリフレッシュ出来ました。帰りのバスでは、Kちゃんとずーと話しをしてきました。これも思い出の一つになりました。

 
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