フレンズ便り 第28号 2007年1月 「サークル・フレンズ」

 

  新春のお慶びを申し上げます


旧年中は「サークル・フレンズ」の活動に多大なご支援・ご協力を賜りありがとうございました。本年も昨年同様、ご支援・ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
〈昨年を振り返って〉
 昨年は、今迄になく高次脳機能障害のP.R活動や家族、地域のネットワーク基盤作りに取り組む事ができました。月別にこの足跡をたどってみます。

18年2月 「第6回高次脳機能障害学習会」開催
      テーマ「高次脳機能障害支援モデル事業で
      見えてきたこと」&「求められる地域支援」
18年4月 「瀬戸市市民活動促進補助金事業」公開プレゼンテェーションに応募
      事業名『高次脳機能障害の啓蒙活動による支援ネットワークづくり』
       ・・事業受託
18年5月 補助金事業チームを発足、計画書作成・検討会   
      1,各種支援団体への広報活動の計画
      2,出前説明会、学習会、家族勉強会などの計画
      3,支援員研修計画
18年6月  逐次計画を実施・・6月以降12月迄の主な内容を列記
    〈広報活動〉
      1,地域や団体等への説明会開催
        (效範連区民生協議会、ケースワーカー会議等での説明)
      2,包括支援センターへのP.R、資料等お届け    
      3,P.R用「リーフレット」作成と関係団体への配布 
      4,支援員研修講座開催(全7回):7団体参加
      5,各種バザーでのP.R活動
         ・瀬戸市まるっとミュージアム、イベント出展
         ・尾張旭市マインドフェアー、市民祭出展
         ・交流フェスタ2006inパルティせと
       6,「心の健康フェスタ」に出演(瀬戸保健所主催)
    〈学習会、家族勉強会の開催〉
      1,「障害者.自立支援法」 (5月)瀬戸市役所 長谷川明子氏
      2,「高次脳機能障害者と自立支援法の関わり」 (7月)
          名古屋リハ 長谷川真也氏
      3,「障害者のグループホームについて」 (9月) アニモ福祉会 川上雅也氏
      4,「高次脳機能障害の理解と対応」・・・・・ (11月)
          NPO地域福祉を考えるまごころ主催
                            名古屋リハ 長谷川真也氏
以上、盛りだくさんの広報活動や学習会、勉強会を通して「高次脳機能障害の啓蒙活動による支援ネットワークづくり」の基礎固めの年であったと思います。

尚、19年2月18日(日)に瀬戸市の後援を頂いて、「高次脳機能障害講演会」をやすらぎ会館・大集会室で開催致します。(別途ご案内状を一読下さい) 本年度、補助金事業の「しめくくり」的な行事ですので、ぜひ皆様方のご参加をお願い致します。

  
  〈パソコンサークル〉 - 一年を振り返って -


 「パソコンサークル」は、平成14年、「サークル・フレンズ」の活動支援を目的に発足した会です。月に2回、障害当事者とその家族およびボランティアが、楽しくパソコンを学ぶ場となっています。
 瀬戸市在住のパソコンボランティア2名で始めた会ですが、早4年が経ち、現在5名の強力な支援メンバーにも恵まれ安定した活動ができています。今年は、念願のインターネット接続が可能になり、情報検索やコミュニケーションツールとしてのパソコン活用の支援にも力を入れていくなど、いろんな面で広がりが増しそうです。
 「パソコンをやってみたいけど危険なことがあるのではないか、むずかしいのでは、パソコン教室ではついていけない」といった理由で敷居が高くなっている方も私たちといっしょにパソコンを楽しんでみませんか。

★★今年から活動に参加して頂いているボランティアSさんから一言★★
 『2006年1月に行われた「ふれ愛・市民活動フェスタinせと」で「サークル・フレンズ」を知りました。
 私は週2回、同好会に参加してPCで遊んでいます。ワードについて少しアドバイスが出来る程度です。初めて伺った時、雰囲気が明るく暖かく迎えてくださり、自分のスキルアップになり一緒に勉強できるので喜んでおります。
 「わいわいフレンズ祭り」の準備では、女性3人組みが可愛いらしい印象に残る絵を探しながらクリップアート挿入し、オートシュイプ吹き出しで内容を書き込み、チラシ・ポスターを作りました。エクセルでは住所録を作り、またインターネットが出来るようになったので個人のアドレス宛にメールを送って楽しんでいます。今、月2回「パソコンサークル」に参加するのが楽しみです。また高次脳機能障害についての研修にも参加し、障害について少し理解できたつもりです。これからも微力ですがお手伝いして行きたいと思っております。』

★★パソコンサークルの特別お楽しみメニュー〈そば打ち〉の講師Kさんから一言★★
 『私たちパソコンサークルの活動は、月に2回、土曜日の午後行っていますが、「そば打ち会」は、活動日の午前中に集まって、わいわいがやがやとみんなでそば打ちをして、お昼には打ち立て・茹でたての美味しい手打ちそばをいただくという会です。この「そば打ち体験」を始めたのは、平成17年4月。鉢にそば粉を入れ水を差す所から始まって、ねり、延ばし、切り、ゆで・・と、初めての慣れない手で打ったソバは、太かったり短かったりで見た目はイマイチでした。ところが、以外や、食べてみると「これは美味しい!」とみんなで感激。普通のそば屋さんでは味わえない食感に、すっかりやみつきになってしまいました。回を重ねて先回の12月2日で、いつの間にか6回目になりました。ソバの太さもスリムになり、見た目もそば屋さんと変わらないぐらいに上達しました。』

 2007年も宜しくお願いします。
 


  〈高次脳機能障害者支援員研修講座シリーズ〉


第4回「フレンズ・ハウス」での現場見学

日 時:平成18年11月18日 13:30〜16:00、場所:「フレンズ・ハウス」
対象者:福祉関係者5名

内 容:
 第一部として、代表豊田さんから「サークル・フレンズ」の概要や「フレンズ・ハウス」での支援活動を説明し、ボランティアKさんからボランティアとしての関わり方、事例などの紹介。
 第二部として、「パソコンサークル」の様子を見学していただき、ボランティア印藤から活動の現状を紹介しました。

感 想:
 これまでの研修の積み重ねもあり、高次脳機能障害について関心を持っていただいているという感触を得ました。はっきりと診断名がついていないけれど、ひょっとしたら高次脳機能障害者かもしれないと思う対象者の方もみえるのかもしれません。
「支援をする際、対象者が高次脳機能障害のどんな特徴を持ち、どの点を配慮すれば良いのかその情報を事前に欲しい」「コーディネーターがいない」「家族も知識や認識が浅く当事者の特性を聞ける人がいない」などの意見がだされました。
  高次脳機能障害について学んでいくと、「むずかしそうな障害」という印象を受けられるようです。障害に対して知識がないためにどう対処して良いのか不安であったり、恐いと思うのではなく、正しい特性と対処方法を学ぶ(経験する)ことで支援できることをさらに伝える必要性を感じました。 


第6回「関連施設見学会」に参加して

12月12日(火)、雨の中、午後2時に名古屋市総合リハビリテーションセンターの1Fロビーに5名が集合する。
まず、高次脳機能障害支援課の長谷川課長より、名古屋リハの概要を聞いた後、センター内を見学。外来フロアー、更生施設での生活訓練の内容、職能訓練室での訓練の実際等を見学させてもらい、高次脳機能障害の方で、職場復帰や就労等を目指す人にとって、いかに訓練が大切かを学ぶ。
その後、NPO法人脳外傷友の会「みずほ」の「みかんやま作業所」を訪問。ここでの訓練メニューや訓練の現場を見せてもらう。狭い部屋に10名以上の方が、2つのグループに別れて作業をしている光景を見て、毎年、高次脳機能障害者が増え続けている事を実感すると同時に、もっと同様な作業所が直ぐにでも「各々の生活地域に欲しい!!」と強く思った。   (報告者 事務局 豊田)


  音楽療法クリスマス会  & クリスマス忘年会


今年最後の音楽療法は、クリスマスツリーやモールで飾り付け、
華やかな雰囲気で行いました。
クリスマスと言うことで、森川先生から「思い出に残ったクリスマスソングは?」と質問、「ラストクリスマス・クリスマスイブ」は若い人!先輩たちは「ジングルベル・きよしこの夜」と年代の違いを感じつつ、思い出に浸ったひとときでした。 (青山)
  
                              
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