フレンズ便り 第33号 2008年1月 「サークル・フレンズ」

 
 新春のお慶びを申し上げます

 旧年中は「サークル・フレンズ」の活動に多大なご支援・ご協力を賜りありがとうございました。
 昨年は自立支援法に基づく福祉サービスの利用、特に在宅サービスの利用を目指し、2名が障害程度区分の認定を受け、そのうち1名はサービス利用を開始しました。
本年もひき続き、高次脳機能障害に対する福祉サービスの環境整備や高次脳機能障害の啓発活動を行ってまいります。皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 第10回家族勉強会を行いました

 昨年の11月23日に、第10回家族勉強会を行いました。アドバイザーに吉川先生をお迎えし「家庭内自立について」10家族が当事者への思いを話し合いながら勉強しました。以下概要です。

 始めに吉川先生より「自立」と言う言葉の由来を聞く
「自立」は、障害者運動の一環として位置づけられました。自立生活運動の起こりは、1960年代のアメリカ・カリフォルニア大学バークレー校の障害を持つ学生の運動から始まった。
わが国では、1980年代前半には、障害のある人が海外で研修を受けて帰国し、自立生活運動の担い手として活動するプログラムも提供され、自立生活運動が急速に広まった。
日本における障害者の自立運動という言葉は、やはり主として肢体障害者、とりわけ車いす障害者がアメリカのバークレーの自立運動に触発されて高まったもので、代表的な団体は「青い芝の会」「AJU自立の家」等である。その後、“自立”と言う言葉が使われるようになった。
自立とは、自分がしたい事を選択できることであり、全介助されていても自分でしたいことを選択できれば自立!と言う発想。これは、判断力はあるが身体が全介助の人たちから運動が始まったことによる。

参加家族から家庭での当事者の様子や問題点を聞く
・昔の記憶を失い、失語もひどいので数字の1・2・3を覚えさせるのも1年がかり、これから先を考えると気が遠くなる。
・家に閉じこもりがちで困る。
・家庭での当事者の様子を専門職の人に見て欲しい。
・自分の事はできるのに、家庭での手伝いを頼んでもやれない。
・家族が看られない時、ショートステーやディサ-ビスを受けたいが、近くには受け入れ施設が無い。
・日常生活動作(ADL)は出来るが、食事(献立、調理、配下膳)、洗濯(洗う、干す、たたむ、仕舞う)、掃除(整理整頓を含む)等を段取り良くする事は難しい。
・家庭内自立はかなり出来ているが、金銭管理や書類の管理等は親がしている。親亡き後が心配。

吉川先生よりアドバイスを頂く
・自立の内容は個々に違っていて当たり前。
・生きる目標を見つけよう。
・家から定期的に外出できる場所を見つける。
・代償手段を見つける。
・親亡き後は、やはりグループホーム?
・経験させなければ出来るようにはならない。
最後に先生より『チャレンジしましょう!』と言葉がありました。

 楽しいクリスマス忘年会

 去る12月8日(土)クリスマス忘年会を行いました。Sちゃんの乾杯の音頭でクリスマス会の開始!前菜にはじまり穴子鍋・お刺身・茶碗蒸し・ふぐのから揚げなど、おいしい会席料理をお腹いっぱい頂き、皆さん大満足。話もはずみ笑顔が一杯。

さあそろそろカラオケに行きましょうか!
 トップバッターはSちゃんの「きよしのずんどこぶし」、みなも乗りのりで”きよし!””Sちゃん!”
と掛け声を飛ばしました。
 YくんはCDを聞いて覚えた歌を上手に歌ってくれました。彼の美声にうっとりしたのは私だけではないと思います。
 今年は歌った人から”福引”を引いたので、全員がカラオケにチャレンジ、歌の苦手な人もグループで歌いました。
 また、Tさんが一人ひとりの歌っている姿を見られることでしょう。アッという間に楽しい時間は過ぎました。

 パソコンサークルこの一年

 平成19年の「サークル・フレンズ」パソコンサークルは、こんな一年でした
 「パソコンサークル」は、平成14年、「サークル・フレンズ」の活動支援を目的に発足した会です。月に2回、障害当事者とその家族およびボランティアが、楽しくパソコンを学ぶ場となっています。5年目の今年は、障害当事者3〜4名、地域ボランティア3名、パソコンボランティア4名、当事者家族3名を中心に活動してきました。

★今年の活動の特徴は★
 サークル・フレンズにインターネットが開通して、早くも1年が経ち、インターネットが使えるということで、パソコンの活用範囲がずいぶん広くなり、みんなでホームページの勉強を始めました。「サークル・フレンズ」のホームページ更新を自分たちの手でできる日を夢見て練習中ですが、まずは、メンバーそれぞれがブログに挑戦し、自分のホームページを作って公開することから始めました。これらは「サークル・フレンズ」のホームページ「仲間の部屋」からリンクしていますので、ぜひのぞいて見てください。
 また、恒例の年賀状作成も、インターネット上からイラストを探し、WORDを駆使して作成しました。年賀状作成ソフトを使うのとは苦労の仕方が違います。急にパソコンがうまくなった気がして・・・、これからがさらに楽しみです。

★パソコンサークルを振りかえって(パソコンボランティアから一言)★
 今年も年末になり、時の過ぎる早さを感じます。月2回のパソコンサークル、去年そして今年と進歩している事も実感しています。メンバーのひとりであるKさんは、パソコンの「ペイント」「テキストボックス」を使用し、『花の絵』を描き、それに『詩』をつけるようになりました。絵を描くのが好きで得意なKさんと『詩』を考えるのが好きなものとの共同作業です。今年はその絵を使い、カレンダー・はがきの作成をして、販売まで実現しました。サークル以外の人々に見てもらい・気に入って買ってもらえるなんて、素晴らしいことです。また、お手伝いする事で全然知らなかった『詩』とか『俳句』にも興味を持つようになり、新しい分野に触れることができました。自分自身の世界が広がり、うれしく感じています。
 来年、また新しい出会いがあるかもしれません。楽しみにしています。

パソコンサークルの仲間を募集しています。興味をお持ちの方はフレンズ事務局までご連絡ください。
「フレンズ便り」一覧に戻る