フレンズ便り 第51号 2011年9月 「サークル・フレンズ」

 
 祝「フレンズ・ハウス」設立10周年!
「サークル・フレンズ」の活動拠点「フレンズ・ハウス」が設立10周年を迎えました。
これも一重に、ご支援ご協力下さいました皆様のお陰と心より感謝申し上げます。
思い返せば12年前、やっとの思いで出会えた4組の家族が、当事者の集える場を求めて立ち上げたのが「フレンズ・ハウス」の始まりでした。
以来、家族やボランティアさんの協力で、当事者の集う場として活動を続けてきました。
その間、福祉制度の狭間にいた高次脳機能障害者にも、国のモデル事業や普及事業が実施されました。
さらに、全国で脳損傷の会が立ち上がるなど、少し希望が持てるようになりました。
とは言うものの、高次脳機能障害者が安心して暮らせる社会には程遠いのが現実です。
私たちは、これからも当事者が安心して暮らせる社会を目指して活動してまいります。
今後ともご支援ご協力を宜しくお願い致します。

さて、「フレンズ・ハウス」設立10周年を記念致しまして、下記のように記念講演会を開催する運びとなりました。
テーマは「ともに生きる」です。“東日本大震災”が発生して日本中が大変な事態になりました。
その中でも心痛むのは、“障害者や高齢者”への不十分な対応です。
“目に見えない障害”を持つ高次脳機能障害者・家族にとっては、人ごとではありません。
これを対岸の火事ではなく身近な出来事として、私たちの地域で考えてみることが大切ではないかと思い、記念講演会のテーマと致しました。
この機会に皆様と共に考えてみたいと思いますので、是非ご参加下さいますよう、ご案内申しあげます。


高次脳機能障害を考える「サークル・フレンズ」
設立10周年記念講演会

      ともに生きる
    〜障害者と共に生きる地域社会とは〜

  
講 師:愛 知 県 立 大 学  准教授  吉 川 雅 博  氏
         NPO法人 みずほ(高次脳機能障害)理事長
         NPO法人 知多地域成年後見センター理事長
  日    時:
平成23年9月4日(日)
             13時30分開場  14時開演
  場    所:
『パルティせと』4階マルチメディアルーム
              愛知県瀬戸市栄町45
              Tel(0561)97−1161
               (名鉄瀬戸線 尾張瀬戸駅隣り)
  定      員:60名
  申  込  み:電話またはファックスして下さい。
             ※事前予約をお願いします。※
  問い合わせ:「サークル・フレンズ」事務局
               〒489−0987  瀬戸市西山町1−60−20
                           Tel/Fax(0561)82−1498
              
E-mail:ytoyota2002@yahoo.co.jp

              瀬戸市社会参加促進事業として実施
              
主催:高次脳機能障害を考える「サークル・フレンズ」
             後援:瀬戸市社会福祉協議

 ABIA第1回総会が開催されました
  
愛知脳損傷協議会(ABIA)第1回総会が、平成23年6月5日(日)高次脳機能障害を抱える当事者の会4団体26名が参加して開催されました。
この総会は、ABIAが名古屋リハの1室を借りて行っている“家族相談会”の相談員(当事者家族)に、相談会の経緯やルールを説明する目的がありました。当日は、会長挨拶(加藤俊宏)や自己紹介、平成22年度の相談報告、そして相談会の経緯やルール、事例報告(主に困った事例)等が行われました。
事例報告では、相談員としての体験から活発な意見や疑問が出て、とても参考になる有意義な総会になりました。
”家族相談会”は、名古屋リハ・第6相談室で毎週木曜日の12時30分〜16時迄行っています。
 県大の授業に参加しました

去る6月23日”高次脳機能障害について学生が質問し、それに私たち(2名)が答える”という授業に参加しました。社会福祉学科の学生さんが対象でしたが、高次脳機能障害を知らない方が多く、私たちの話を熱心に聴いてくださいました。
<感想の一部を抜粋>
・当事者の家族にお話を聞くということは初めてだったし、家族の死点からの体験談や心情を聞くことができて、とても良い経験になった。
・今回のお話で印象深かった言葉がある。「一般の人と障害を持った人やそれに関わった人では記憶の概念が違う」という言葉がある。確かに自分も記憶とは過去の思い出や経験だと思っており、「記憶がなくなる」とはそういったものがなくなる事だと思っていた。だが今回のお話で、今までで培った朝起きるということや顔を洗うといった習慣まで消えてしまうということを初めて知った。
・目に見えにくい障害のため、高次脳機能障害について世間に知ってもらうことが大切だなと思いました。


 楽しかった日帰りバス旅行!

今年も瀬戸市の福祉バスをお借りして、「日間賀島」(愛知県南知多町)へ親睦野外活動に行ってきました。
三河湾に浮かぶ名古屋から一番近い島「日間賀島」は海の幸の宝庫。おいしい魚料理をお腹いっぱい食べようと期待に胸をはずませて出発です。車中では、歌(参加賞あり)や、なぞなぞ遊びを当事者が中心になって行い、大いに盛り上がりました。
気が付けば片名漁港、ここからはスピード感あふれる海上タクシーで日間賀島へ。お天気にも恵まれ快適なのり心地でした。
日間賀島では最初に”イルカ見学”をしました。希望者はイルカに触ったりエサを与える体験ができます。全員で海に浮かぶイルカのプールへ!プールサイドは発泡スチロール板、踏ん張りの利かない足元に、皆おっかなびっくりでした。
でも、間近でイルカを見たとたん、そんなことは忘れてイルカのとりこになりました。
意外だったのはイルカの感触でした。イメージでは、ヌルーとして生温かいと思っていたのですが、意外にひんやりしていて、さわった感じも硬めでツルッとしていました。百閧ヘ一見にしかずですね。
訓練の様子を見た後はエサやりにも挑戦しました。
イルカの体験は本当にすばらしかった!
感動といえば昼食です。
海の幸が次から次に出て、食べきれないのです。
「えっ!まだ出るの、もう食べきれないよ〜」
「わー!写真どおりの茹ダコだ!」
「お腹一杯だけど、持って帰れないし・・・」。
新鮮でおいしい刺身、海老のおどりやフライ、煮魚のおいしかったこと。
大満足の昼食でした。
その後は島を散策しながら家族へのお土産を物色。一番人気はアナゴの一夜干しでした。
<感想>:イルカにさわれてよかった(当事者)   癒された(家族)
     :食事がおいしかったで〜す!(ボラ)
     :お腹が一杯で夕食を作りたくないから、家族にお土産を買ったわ。(ボラ)
     :今回の旅行は、これまでと一味違った企画だったけど、とても良かった。(ボラ)
     :今日は楽しかった!ありがとうございました。また行きたいです。(当事者)     

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