フレンズ便り 第52号 2011年11月 「サークル・フレンズ」

 
 「フレンズ・ハウス」開設10周年記念講演会を開催しました!

 

 去る9月4日(日)「サークル・フレンズ」の活動拠点「フレンズ・ハウス」の開設10周年記念講演会を開催しました。
 当日は台風の余波で荒れた天候にもかかわらず、定員(60名)を上回る参加者(90名)がありました。
 講演会のテーマ「ともに生きる」は、“東日本大震災”の発生で社会的な関心が大きく、講師(吉川雅博先生:愛知県立大学准教授)のパワーポイントを使ったお話を皆さん熱心に聴いて頂きました。

記念講演『ともに生きる』を拝聴して            印藤悦子

「フレンズ・ハウス」設立10周年記念講演会における、記念講演『「ともに生きる」〜障害者と共に生きる地域社会とは〜』を拝聴し、あらためて今自分が何をなすべきなのかを考える良い機会を得ました。今年3月に“東日本大震災”が発生したことで、今まで漠然としていた“いざというとき”をどう考えたらいいのか?何を準備したらいいのか?今何ができるのか?その時何ができるのか?
 吉川先生のお話には、「東日本大震災からの復興の基本方針」「社会的包摂政策に関する緊急政策提言」「障害者権利条約」「改正障害者基本法」など少し難しい言葉もでてきましたが、私たちが知りたい部分をかみ砕いて説明して頂き、日ごろ法律に疎い私なども自分たちの生活を守りより良くしていくためには、ある程度きちんと勉強し関心を持つことも必要だと感じました。また、震災そのものは不幸なことですが、それがきっかけで障害者や高齢者への施策が検討され改善する方向に進んでいることも知りました。
 「東日本大震災からの復興の基本方針」の復興施策の中に、「NPO,国際協力分野のNGO、地元企業、地縁組織等の多様な主体が主導する「新しい公共」による被災者地域の復興を促進する。」という文言があるそうです。
 先生のお話の中に次の3つの言葉がありました。
「共助」:近隣を始めとする地域社会における支援
「公助」:行政による公的支援
「自助」
:自らが自らの身を守る
この中で「サークル・フレンズ」として目指すものは、「共助」にあたると思います。講演会に遠方から駆けつけて下さった「サークルエコー」のみなさん、講演を引き受けてくださり法律を読み解いてくださる吉川先生、節目の活動には快く駆けつけてくださる各団体のみなさん、日ごろの活動を支えてくださるボランティアさん、いつでも駆けつけてくださる地域のボランティアさんなどなどに支えられているのが、「サークル・フレンズ」だと実感しています。そして、私個人も地域とのかかわりを求めてボランティアとして「サークル・フレンズ」の活動に参加するようになり、もうすぐまる9年になります。仲間と共に自分たちがやれることを無理しないで楽しみながらやってきましたので、これといって頑張ってきたものはありませんが、“繋がりを持てたこと“”続けてきたこと”に大きな意義があったかなと振り返っています。
 高次脳機能障害についての周知活動も実を結び、10年前に比べればずいぶんと変わってきた面もあります。しかし、まだまだ関心を持てない方も多く見えると思います。たとえば、今回の震災でも問題になったという個人情報保護法による情報公開の壁により、ご近所さんのことすら知らないという現実があります。また、逆に障害者であることを口に出せずにいる当事者や家族もいます。
 地域との関わりは、まず、「関心を持つこと」「関心をもってもらうこと」だと思います。そのためには、当事者からの発信も重要な要素だと思います。これまでの「サークル・フレンズ」の活動は、地域を巻き込み「障害者と共に生きる地域社会」をめざしてきました。実際、「フレンズ・ハウス」に行くと、“障害者のため”というより、“地域の方の活動の場?”という印象さえ受けます。地域に自然と“馴染む”こんな地域をさらに広げ継続していくために、微力ながらその活動の一端に加われていることをうれしく感じる講演会でした。

10年を振り返って                             村井 則子    
 

 「サークル・フレンズ」のクッキー作りに、ボランティアとして初めて参加して、とても緊張したのを思い出します。そして「フレンズ・ハウス」開所の日は大勢のお客様で賑わいました。
また、毎年開催された「わいわいフレンズ祭り」での“地域とのふれあい交流”は、若いお母さん方のお手伝いや子供たちで、毎回楽しくにぎやかでした。お祭りの昼食に100人分のカレー作り、「100人分ってどれだけ?」見当もつかない量でした。でも、皆さんのお陰で美味しいカレーが出来ました。それから、お花見やバス旅行などなど、楽しい思い出がいっぱい!
 その中で、さまざまな人たちとの出会いがあり、学ぶことも多く、人と交流すること、つながりは私にとっても大切なことでした。
“ありがとう”これからも続けて行きたいと思います。


「フレンズ・ハウス」10周年を迎えて       丹羽 章子   
 
10年前はクッキー作りに娘と二人で参加していました。その後、娘が瀬戸まで通うことが体力的に無理になり、また、私が病気になってフレンズの活動に余り参加できなくなりました。
しかし、フレンズでは高次脳機能障害講演会、家族勉強会などが始まり、高次脳機能障害者への対処のしかた、脳の仕組みや将来どうしたら良いかを、いろいろ勉強することができました。
私は、娘の日常生活で起こる悩みをフレンズの家族会で話します。すると、フレンズの仲間がアドバイスをくれたり共感して下さり、ほっとします。
私はフレンズに行くことで、心の洗濯やリフレッシュができます。
また、娘は重度の障害がある為、今は行く所がないのですが、将来はどこかに行く所が見つかるように、これからもフレンズの仲間と活動して行きたいと思っています。

  ☆☆☆秋のイベントに参加して高次脳機能障害のP.Rをしました☆☆☆

瀬戸市や尾張旭市のイベントにバザー参加して、高次脳機能障害のPRをしました。
去る10月8日は天気に恵まれ、絶好のイベント日和、瀬戸市文化センターで開催された“みんなの生活展”はたくさんの人出がありました。特にクイズラリーは親子ずれで大人気!クイズの問題を見ながらボードに張った高次脳の説明を読む人、答えを私たちに聞く人で大忙し。とても良い高次脳機能障害のPRになりました。
その他にも沢山の催しものがあり、私たちも参加して楽しみました。

10月9日も良い天気に恵まれ、尾張旭市民祭に参加しました。
フレンズのお店では、味自慢のクッキーや手芸品、袋物を売りましたが、終日たくさんの人で賑わい、バザーの売れ行きも好調でした。
お買い上げ下さった方々には、つまようじ付きリーフレットを差し上げて、高次脳機能障害のPRをしました。
今後も機会あるごとにPR活動を続けて行きたいと思います。


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