フレンズ便り 第53号 2012年1月 「サークル・フレンズ」

 
 新春のお慶びを申し上げます

 


旧年中は「サークル・フレンズ」の活動に多大なご支援・ご協力を賜りありがとうございました。
 昨年は、3月に“東日本大震災”が発生して日本中が大変な事態になりましたが、その後の復興も進まず、問題が山積している様子に心が痛みます。
 このような年に、活動拠点「フレンズ・ハウス」が開設10周年を迎えました。ささやかですが、記念行事として『ともに生きる』〜障害者と共に生きる地域社会とは〜のテーマで講演会を開催しました。東日本大震災を身近な問題として、地域の皆様とご一緒に考えることが出来たのは、大変有意義なことでした。
 今年は、2月にシンポジューム『ともに生きる パート2』〜人のつながりが社会を変える〜を開催します。また、今後も地域に根ざした活動を行なってまいりますので、皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い致します。


  「高次脳機能障害支援研修見学会」に参加して NPO法人えとせとら  岡 愛子
 

 11月30日に名古屋市総合リハビリセンターで行われた「高次脳機能障害支援研修見学会」に参加しました。
 高次脳機能障害については、その症状の一つに記憶障害があり、物事が覚えられない、忘れやすいと家族の方に聞いていて、分かっていた‘つもり’でいました。けれど今回の研修で、自分の知らないことがとても多かったことが分りました。
 高次脳機能障害は身体的な症状が見られないことが多いので、本人も気づかず、その症状は入院中の単純な生活の中では見えないし、医療スタッフにも見逃されやすいこと。退院して、日常生活や社会生活を再開して初めて「あれ?」と、周りが気づき始めるということ。それは以前とは違って、ちょっとしたことで怒りっぽくなっていたり、今まで出来ていた仕事が出来なくなっていたり、人の顔が覚えられなくなっていたり、道が分からなくなって迷子になってしまうこと、等など。これらの話を聞いていて、支援の中での一場面がよみがえりました。それはスーパーへ行く時、いつも通っている道順ではなく、突然違う道に行くので声をかけると『いつもこの道を通っている』と・・あれも記憶障害のためだったと、納得することができました。
 また、高次脳機能障害の方は仕事をしていてもすぐに疲れてしまうので、周りの人からは「さぼっている」「怠けている」と思われてしまうこと、高次脳機能障害=社会生活の障害と言われる訳や、それらは見えない後遺症のためだと言うことなども。本人の社会参加には、『正しい自己認識と周囲の適切な理解』そして『適切な支援が受けられる事が大切』なのだということがとてもよくわかりました。
 今回の研修会に参加して、私たち支援者がしっかりとした知識を身につけ、理解し、本人に合う支援はどういうものかを考えて、適切に支援していくことがとても重要だと分かりました。 今後は、さらにスタッフと情報を共有し、現場で戸惑ったことなどを話し合い、どのように支援をして行ったら良いかを考え、スタッフみんなで一致した支援をしていこうと思います。                   


  <芋掘り>

 去る11月14日(月)、仲間やボラさんとさつま芋掘りに行きました。NPO法人「アクティブシニアネットせと」さんのご好意で、クワやシャベルをお借りし、さつま芋の掘り方の説明を受けながら、ワイワイガヤガヤ夢中で掘りました。
「白い芋は高級品だぞ!芋を切るなよ!」「アッ!まだあるよ」「う〜ん、まだ抜けない!」「クワで掘るから、ちょっと退いて!」・・・楽しかったな〜!
 芋掘りの後はティータイム。掘りたてのさつま芋で芋ケンピを作りました。ハチミツ・砂糖・塩の3種類、どれも美味しくて、見てくださいこの満足そうな顔を。                   


 

  <クリスマスツリー&ケーキ・正月用苔玉作り>

 クリスマスムードいっぱいの12月、私たちも負けすにミニツリー作りやケーキ作りを楽しみました。折り紙で作ったツリーは、金のモールや赤いリボンで飾りつけ。大きな松ぼっくりで作ったミニツリーには、色とりどりのスパンコールを貼り付け、仕上げに金色のラメと綿でお化粧しました。  ケーキも美味しく出来上がり、「買ったケーキみたいね!」と好評でした。
 年末にはお正月飾りの苔玉作りも楽しみました。松、葉牡丹、シクラメンを組み合わせ、けと土でくるみ、その上を苔でお化粧したら出来上がり。水引で飾りを作りアクセントをつけました。

  

  ご報告:助成金でパソコンを購入しました!

 瀬戸市社会福祉協議会より“ボランティア活動助成金”10万円を頂き、ノートパソコン1台とプリンター1台を購入しました。
 これらは、パソコンサークルの活動に活用させて頂きます。

  

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