フレンズ便り 第54号 2012年4月 「サークル・フレンズ」

 
 平成24年度がスタートしました。
 
 皆様のご支援のおかげで、昨年度は新しい成果を得て終了する事が出来ました。今年度も、新たな試みとして「家族相談会」を愛知脳損傷協議会の一員として取り組んで参ります。又地域ネットワーク作りも引き続き行います。
 平成24年度も、昨年同様ご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い申します。

  10周年の記念行事を終えて

 昨年は、活動拠点「フレンズ・ハウス」が開設10周年を迎えました。ささやかですが、記念行事として講演会(9月)と、シンポジウム(2月)を開催いたしました。
 記念行事のテーマは「ともに生きる」
。日本中が大変な事態におちいった東日本大震災を教訓に、身近な問題として私たちの地域で考えてみたいと思ったからです。
 講演会(52号掲載)、シンポジウムともに関心が高く、大勢の皆様にご参加頂きました。
 2月のシンポジウムは、瀬戸市近隣の施設や事業所、NPO法人代表など多彩な方々をシンポジストに迎え、吉川雅弘先生(愛知県立大准教授)のコーディネートで進行しました。
 始めにNHK福祉ネットワーク・障害者制度改革「生き方を自分で決めるB」のビデオ鑑賞。ビデオの概要は、グループホームで暮らす一人の障害を持つ女性が、多くのサポーターさんに支援を受け、長い時間をかけて自分の生き方を決めてゆく映像でした。はじめは美しいものに関心を示し、「ビーズが欲しい・・・」などの単純な意思表示から、「ありがとう:と言われたい。」と具体的な意思表示をし、最終的には「花屋で働いて、皆からありがとうと言われたい。」と自分の生き方を決めた経緯が映し出されていました。そして、この女性が自分で決めた‘花屋では働く‘を実行するには、障害者施設の努力や地域のサポートがうまくかみ合ってこそ実現できることが紹介されていました。
 シンポジウムは、吉川先生からビデオの趣旨説明と、4つのテーマを示して頂き、シンポジストの皆さんから意見を発表して頂きました。以下、テーマごとの発言抜粋です。
1、○○ができる
・人は社会の中で成長できる。
・結果よりプロセスが大切。
・スタート地点が違うので@@できる為にはどんなことを用意したら良いかを考える。
・なんでも手を貸すのではなく、できない部分を補い合う。
2.支えあう
・「分ってほしい」ではなく「分ろうとする」ことが大事。
・施設の場合、支え合わないとやって行けない
・家族としては障害を知ってもらう努力が必要。
3.ちがいを認め合う
・ちがいを認め、お互いを認め合うことで良い地域になっていく。
・周りに違いを分かってもらって地域で過ごしやすくなった。
・相手を知ることは難しいが、個性として知ってもらえれば道目あえる
4.すべての人に居場所と出番があり、皆が人に役立つ喜びを大切にする。
・市民として対等な役割、関係があれば皆に気持ちよい。
・地域の皆さんと関わることで、障害を持った人を認め合えればよい。
(先生)どんなに専門職が集まっても、隙間ができる。そこをつなぐ人(ボランティア、市民)は必要。
 最後に、近い将来日本が高齢化社会を迎えるが、その担い手は今の子供たち。その子供たちに、どのような福祉メッセージを伝えるかを聞きました。
・私たち大人の伝え方で子供は大きく変わる。
・子供の時から生活の中で障害者と接せる機会があれば、自然にサポートすることができる。
・大人として自分に与えられた仕事を一生懸命する姿を見せることで、子供たちも感じてくれる。
・子供の時の体験が一番のメッセージになる。
・ちがいを認め合える教育を小さいうちから行ってゆく必要がある。
・障害者を含め、どんな人とも暮らせる地域は、もっと良い福祉環境ができるのではないか。
 最後に吉川先生は「経験つたかなシンポジストの皆さんでけに、自分の考えをしっかりと発言して頂けた。あとは実行あるのみで、一つでも実行して下さい。」と締めくくられた。
 今回の10周年記念行事は、大勢の皆様のご参加のもと有意義に行うことができました。紙面をお借りしまして感謝申し上げます。ありがとうございました。
                  












  第36回家族勉強会

  第36回家族勉強会を開催しました。
去る3月11日、瀬戸市役所福祉課より職員2名の方に来ていただき、家族勉強会を行いました。
今回のテーマは、「福祉課と高次脳機能障害者との懇談会」という位置づけで、前半は「高次脳機能障害者に役立つ制度」を開き、後半は、高次脳機能障害者を抱える家族の悩みや要望を話し合い、両者で対応や対策を一緒に考えることにしました。制度の説明では、今年度から始まる相談支援センターの取り組みに期待しました。
家族との懇談では、サービスを受けるための受給者取得者(障害程度区分)や、後見制度の利用など活発な話し合いができ、家族にとっては制度を知る良い機会になりました。
                  





  生活版ジョブコーチ研究事業報告会

生活版ジョブコーチ研究事業報告会
去る2月25日(土)、3年間の生活版ジョブコーチ研究事業を終え、報告会が「ウインクあいち」(名古屋市)で行われた。約250名の参加者があり、関心の高さが感じられた。
報告内容は、1生活版ジョブコーチ研究事業の概要説明、2ジョブコーチ派遣試行事例10例の紹介、3まとめであった。
この事業には、「サークル・フレンズ」からも2名が参加し、高次脳機能障害者の日常生活を絞って訪問型の生活訓練を行ったが、当日の報告を聞き、改めてジョブコーチの重要性を認識した。
                   


  日帰りバス旅行の新年会

 
例年のクリスマス会を変更して、初めての新年会を行いました。仲間の紹介で三河湾にあるリゾートホテルまでのバス旅行です。”温泉と懐石料理そして観光”というデラックスな新年会でした。
食事は海の幸満載の豪華なもので、みんな大満足!
大いに英気を養いました。帰りは”一色さかな広場”で買い物もしました。本当に楽しい新年会でした。


  




  ひな祭りを楽しみました!

ひな祭りを楽しみました!
3月3日のひな祭りを前に、”瀬戸のお雛めぐり””雛人形作り””雛かざり作り”を楽しみました。
”瀬戸のお雛めぐり”は、市内に飾ってある沢山のお雛様を見学するものですが、私たちは外出訓練を兼ねて、瀬戸蔵にある4mのひな壇を見るために電車で行きました。4mのひな壇は想像以上に大きく、飾ってある雛人形も数え切れない多さでした。また、ひな壇は一階から見るより二階から見るほうが大きく感じられ、しばらく見とれていました。折り紙でお雛様を作りました。立体的な折り方で、仲間は「難しい!」を連発しましたが、教えて下さるボランティアさんが、何度も手ほどきをしてくださったお陰で、全員完成!その出来栄えに、「いいな〜!」。飾ってね!の掛け声に「それは飾るさ!」と満足そう。
赤い絨緞の上にあるお内裏様、その後ろにぼんぼりと金の屏風がある手の込んだおひな飾りです。
フレンズの玄関にも飾り、来る人を楽しませました。
3月3日が近づいたある日、雛祭りにちなんで、苺大福作りを楽しみました
みんなお菓子作りが大好き!
あんこを丸めるのも、苺と一緒にあんこを皮に包むのも自分たちでやりました。

 もちろん出来上がった苺大福は超おいしかったです! 














  東谷山フルーツパークに行きました!

そろそろ梅が咲いているのでは?と東谷山フルーツパークに出かけてみました。
今年は例年になく寒いので心配しましたが、早咲きの紅梅は満開でした。
その他にも、菜の花や福寿草が見ごろでした。
大温室にも入りましたが、外の寒さとは別世界、ぽかぽか気持ちのよい温室では、バナナやコーヒーの実がなり、ランの花がたくさん咲いていました。変わったところでは、”ひょうたん木” に硬そうな丸い大きな実がたくさんぶら下がっていました。











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