フレンズ便り 第62号
 2013年11月 「サークル・フレンズ」

 
 超特大さつま芋を掘りました!
 去る10月21日(月)、”NPO法人アクティブシニアネットせと”からお招きを頂き、さつま芋掘りを楽しみました。昨日までの雨がうそのような晴天の下、大勢のスタッフの皆さんに迎えて頂き、まずは総勢11人でご挨拶。さっそく”さつま芋蒸し”を頂き、さあ芋掘り開始!「カマで芋を切らないようにね!」の掛け声と共に。さつま芋畑一面を覆っていた葉っぱがなくなり、芋の場所が分かったところで、さつま芋堀の指導をして頂きました。「茎から少し離れたところにスコップを縦に入れて・・・」、はやる心を抑えて真剣に聞きました。スタッフの支援を受け、いよいよ芋掘りに挑戦。出てくる・出てくる、大きな芋が・・・これまでに見たこともない超特大のさつま芋が掘れたときには「わ〜!すごい!大きい!!」と全員から歓声が上がりました。一つの茎に5個ついていましたが、全重量が10.3kgでした。見たことのない大きさなので、「フレンズ・ハウス」の玄関に飾りました。
たくさんのさつま芋を頂いて帰ってからは、家族の手助けを受けながら”さつま芋スティック”作りに挑戦!
大きな芋を洗ったり、切ったりと賑やかなことでした。
出来上がった”さつま芋スティック”作りに挑戦!
大きな芋を洗ったり、切ったりと賑やかなことでした。出来上がった”さつま芋スティック”は塩味とハチミツ味にして皆でお腹一杯食べました。
”アクティブシニアネットせと”の皆さま、とても良い体験をさせて頂き、ありがとうございました。
皆の感想
・暑かったけど楽しかった
・今までで1番大きな芋が掘れて嬉しかった
・僕は6本掘りました(記憶が非常に悪い仲間が覚えていました!)
・この芋おいしい!(さつま芋スティックを食べながらの言葉です)
・熱々のほこほこだね♪うまい!
  名古屋市総合リハビリテーション事業団設立25周年記念事業に参加して


去る10月26日、フレンズの多くの仲間が通院している、名古屋市総合リハビリテーションセンターの母体である事業団が、「明日への一歩」〜つながる支える地域生活〜のテーマで設立25周年の記念事業を開催しました。
記念事業は、座談会「リハセン活用術」、特別講演会「リハビリテーションと次世代メディカルデザイン」、ジャグリングショー、シンポジウム「地域支援のこれから」と特別講演、じゃ具リングショーに参加しました。座談会では、リハセン利用者3名(クモ幕下出血、失明、バイク事故)の体験談を聞き、座長の吉川雅博氏(愛知県立大学教授)がリハセン利用から社会復帰までのいきさつを聞かれました。三者三様に”地域で自分らしく生きている”様子から、リハビリの大切さをあらためて感じました。また、座談会最後に吉川先生が「リハビリテーションとはなにか?」について話され、歴史的背景が興味深かったので、その概要を紹介します。
リハビリテーションの語源は、re(再び)にラテン語のhubilis(適したもの)、すなわち「適したものにする」という意味です。
中世の英仏戦争の際に、ジャンヌ・ダルクが宗教裁判にかけられ処刑されてしまいますが、のちに、彼女こそフランスの救国の主であったと再評価され、名誉を回復します。この名誉回復こそがリハビリテーションです。
その後、戦争を契機に、傷痍軍人や戦争によって障害を持った人々に対して機能回復を行うのが1940年代のアメリカでは、リハビリテーションは障害者本人よりも、社会に役立つ存在になることが強調されていました。
1980年代、第2次世界大戦後、人権意識が高まっていくにつれ、リハビリテーションの考え方も大きく変化し、医学的、社会的、教育的、職業的手段を組み合わせ、期間を区切って目標を定め、障害者本人のためにリハビリを行うようになりました。
リハビリテーションとは、「障害者が人間らしく生きることの権利の回復」と上田敏氏が1980年に提唱されています。
高次脳機能障害者にとって大切な”リハビリテーション”にはこのような歴史がありました。
その後の特別講演「リハビリテーションと次世代のメディカルデザイン」(国本桂史)では、これからの超高齢者社会を受け入れる中で、人の幸せを考え人に優しいデザインを考えることが大切であることや、頭の中にある「イメージが未来につながる=想像した事を創造する」大切さを、話して下さいました。
ジャグリングショーは、名古屋市総合リハビリテーションセンター体育館を拠点に活動するじゃ具リング世界大会優勝者”天平”が、華麗な演技を披露してくれました。本当に素晴らしかったです!

  <パラアートせと展2013>が開催されました
第3回パラアートせと展が10月27日(日)〜11月9日(土)の予定で、パルティせと3F交流広場・壁面で始まりました。27日の午前中、パラアート実行委員の皆さんと展示の準備を開始、展示用のワイヤーを脚立に乗って取り付け、レイアウトにそって作品を短辞しました。年々参加者が増え、壁面を狭く感じますが、感性豊かな作品が勢ぞろいしました。
  フードバンクを知っていますか?

フードバンクは1960年代のアメリカで、生活困窮者のために食品を集めたことからはじまりました。今では日本全国、世界各国でおこなわれています。
食品メーカーや外食産業などでは、品質に問題がないものの、包装不備などで市場の流通が困難になり、商品価値を失った食品が年間300〜400万トン発生します。従来は廃棄されていたこうした食品の提供を原則として無償で受け、それを児童養護施設や女性しぇルター、老人福祉施設や路上生活者支援団体などに無償で提供しています。
提供を行う企業にとっては、廃棄に掛かる金銭的な費用を抑制できるだけでなく、食品廃棄物の発生を抑え、福祉活動に貢献しているという面で企業の社会的責任の取り組みともなり、企業価値の向上にもつながっています。
このような活動を、私たちは「フードバンク春日井」を通して知りました。そして、10月には始めての食品提供を受け、(スープやトマト缶など)「フレンズ・ハウス」の昼食材料として利用させて頂いております。また、提供される荷物の集配を、地域の障害者施設が仕事として請け負っておられることも知り、良い取り組みだと感じました。

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