フレンズ便り 第63号
 2014年1月 「サークル・フレンズ」

 
新春のお喜びを申しあげます。
 旧年中は「サークルフレンズ」の活動に多大なご支援・ご協力を賜りありがとうございました。
お陰さまで、昨年は高次脳機能障害の理解や周知、地域ネットワーク作りに力を注ぐことができました。
本年も昨年同様に頑張ってまいりますので、ご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
  継続12年!生活の一部になりました!!

高次脳機能障害の生活支援を目的に発足した「パソコン・サークル」は、障害当事者・家族、支援者、パソコンボランティアを中心に活動を継続しています。それぞれが、形にこだわらず興味のあるものを中心に楽しく過ごせていることが継続してこられた秘訣でしょう

  仲間の声をアンケートしました。
○パソコンで今年取り組んだことは何ですか?
 ・表作成とホームページの更新
 ・カレンダー作り
 ・自分のブログを立ち上げ、2週間に1回、何をしたのかをブログにのせること。
 ・季節の花をペイントしました。
○パソコンは貴方の生活にどのような影響をあたえていますか?
 ・月2回のサークルがとても楽しみです。
 ・身近な写真を撮りブログに載せていますが、1年の早いこと。
 ・毎日パソコンを開くのが楽しみです。
○パソコンボランティアをしての感想は?
 ・パソコンを楽しく熱心に取り組まれる姿に元気をもらっているように感じます。
 ・皆さんの質問にいろいろ対応してきましたが、納得してもらえると嬉しいです。
 ・こつこつと通うことによってパソコンボラにも慣れてきました。
  これからもっとフレンズの皆さんと仲良くなりたいと思います。皆さんのやる気に脱帽
 ・(マンツーマンでみている)N君の取り組みたいと考えている組版(文字や図版などの要素を配置し、紙面に構成すること)の体験が
出来るように進めたい。
 ・(当事者の方が)熱心に取り組まれてるので、飽きられないように励ましながら取り組みたい。
  「パソコンサークル」主催者の感想
”継続することはすばらしい”ことですね。私自身、何かを10年以上も続けたことがありません。もしかしたら、このパソコンサークルが唯一かも知れません。1回の活動で得られることは本当に小さいことかもしれませんが、1年1年の成果を結果に残していくことの大切さと喜びを感じさせて頂いております。
この活動を通して、地域の方とも関わり、障害、年齢、これまでの経歴を超えてお付き合いできることは幸せです。定期的に活動に参加することは難しい面もありますが、あまり無理せずに自然な形で皆がゆったりと関われるサークルであれば良いと思います。
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  愛知脳損傷協議会主催の家族勉強会開催されました
昨年の11月24日(日)尾張旭市中央公民館において、愛知脳損傷協議会主催の家族勉強会(瀬戸・尾張旭地区)が開催されました。
この勉強会は、高次脳機能障害・家族に障害を正しく理解し、心配や悩みの解決のヒント見つけて頂くことを目的に行われました。テーマは「高次脳障害の勉強と家族座談会」でした。
講師の阿部亜紀子氏(名古屋市総合リハビリテーションセンター臨床心理士 兼 高次脳機能障害課コーディネーター)より”高次脳機能障害の正しい理解と対応”についてお話して頂き、その後、家族座談会を行いました。
内容は@理解編(高次脳機能障害の概論・リハビリテーションの流れ)、A対応編(障害の認識・それぞれの症状と具体的な対応方法)です。以下は概要の抜粋です。

理解編
1、発症の原因疾患:脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)
             脳外傷(交通事故・スポーツ事故など)
             脳炎、脳症、脳腫瘍、など
2、見えない障害=高次脳障害について
  ・症状が一見して分からない(これといった障害はないと思って退院したが、日常生活や社会生活に戻ってはじめて「何かおかしい」と感じる場合がある)
3、高次脳機能障害の定義と障害の発現率
  ・記憶障害(90%)・注意障害(82%)・遂行機能障害(75%)病識欠落(60%)社会的行動障害(1つ以上該当する者81)
4、高次脳機能障害の評価と診断
  ・受傷・発症の事実があり、画像診断と臨床検査によって器質的な脳損傷があることが前提



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  フードバンクを知っていますか?

フードバンクは1960年代のアメリカで、生活困窮者のために食品を集めたことからはじまりました。今では日本全国、世界各国でおこなわれています。
食品メーカーや外食産業などでは、品質に問題がないものの、包装不備などで市場の流通が困難になり、商品価値を失った食品が年間300〜400万トン発生します。従来は廃棄されていたこうした食品の提供を原則として無償で受け、それを児童養護施設や女性しぇルター、老人福祉施設や路上生活者支援団体などに無償で提供しています。
提供を行う企業にとっては、廃棄に掛かる金銭的な費用を抑制できるだけでなく、食品廃棄物の発生を抑え、福祉活動に貢献しているという面で企業の社会的責任の取り組みともなり、企業価値の向上にもつながっています。
このような活動を、私たちは「フードバンク春日井」を通して知りました。そして、10月には始めての食品提供を受け、(スープやトマト缶など)「フレンズ・ハウス」の昼食材料として利用させて頂いております。また、提供される荷物の集配を、地域の障害者施設が仕事として請け負っておられることも知り、良い取り組みだと感じました。

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