フレンズ便り第74号
2016年4月「サークル・フレンズ」

 
平成28年度がスタートしました。
 昨年度は学習会の開催や地域行事に参加してPR活動など、高次脳機能障害の理解や周知に力をそそぎ終了する事が出来ました。今年度も引き続き高次脳機能障害のさらなる理解を求めて活動に取り組んで参ります。
 平成28年度も、昨年同様ご支援ご協力を賜りますようお願い致します。
学習会を開催しました
去る2月27日(土)、瀬戸市社会参加促進事業の一環として、やすらぎ会館2F視聴覚室において学習会を開催しました。講師は犬養三郎氏、テーマは「よりよい学習会を学ぶ」パート2〜エコグラム(自分の自我状態)〜、参加者は30名(家族50%、一般50%)でした。最初に4月から施工される「障碍者差別解消法」の内容を教えて頂き、その後エコグラムを勉強ぷしました。
「障害者差別解消法」は世界で141番目という遅さで、やっと差別解消の方向性を国として出したこと。この法律は、障害のある人への差別をなくすことで、障害のある人への差別をなくすことで、障害のある人もない人も共に生きる社会をつくることをめざしている。まだ施工前で具体的にどのようになるかは分からないが、まずは役所(行政)」が中心になって実行することになると話されました。
次に、「エコグラム」にとういてグルーヂィスカッションを取り入れながら学びました。このグループディカッションは学習会の最大の特徴で、5〜6人の小さなグループに分かれ、参加者が講師のお話を聞いては自分の思いを語りあうというものでした。参加者は自主的に自分の思いを語り、他者の話を聞き、普通では味わえない貴重なk時間を経験することが出来ました。
「エコグラム」は自分の傾向を知る一つの手法で、自分が分かれば他者も分かるようになるというです。人間の性格は、親から受け継いだものや、育った環境、」その人の年齢、経験などさまざまな要素で作られるものです。このような複雑な性格も、5つの心の領域に分けることができます。テストを用いて自分の自我状態に気づく学習をしました。講師は「エコグラム」は、その時々の環境や心理状態、年代など等で変化するもの、結果が同じと言うことはないので、今後も「エコグラム」を利用して自分を知って下さいと話されました。
以下、学習会に参加された皆さんの感想を掲載します。
<犬養先生のお話を拝聴して>
 犬養先生のお話を伺うのは今回で2回目です。はじめに私たちの緊張をほぐしてくださる先生の気配りに感謝です。どのようなお話が伺えるか楽しみになりました。
 昨年から気になっていた「障害者差別解消法」のお話は、正直にわかったようなわからないような気持になりました。私の仕事は、障害者の方の数老支援にかかわることなので、実際どういうことが直接起こるのか自分自身が気を付けることはなんなのか、障害をお持ちの方にどういう風に伝えていったらいいのか、これから意識を少し変えていろんなことを見ること考えることが増えるかなどと感じています。「障害者」という言葉が協調されすぎず、「健常者」「障害者」ではなく、それぞれの個性として自然に共生でいきるためのツールになると期待します。
 次に、エコグラム性格診断の体験です。私自身は3回目ですが、そのたびに少しずつ変わってきているような気がします。その理由を考えてみると、自分のエコグラムを意識し、自分を見つめることが増えたからかもしれません。関わる人が「どうしてそんな反応をするのか?」と思った時に、訳がわからないこともよくあり、一生懸命相手の方の考えや行動を理解しようと悩みます。その際、自分の対応の仕方を振り返り、問題解決が少しだけスムーズになってきたような気がします。本当は良くなっているかどうかは疑問ですし、気のせいかもしれないですが、私自身が凹んだときにも少し早く復活できるようになった気がします。
支援や相談の基本として、「自己理解」ということが言われていると思います。家族の方も支援者のひとりなので、「自己理解」ということが言われていると思いました。他者に対しての関わりはただでさえ思い通りにならないものです。近しい関係の家族(子供、パートナー、親)の場合はさらに難しい場合もあります。私の場合は、仕事場面で毎日のように顔を合わせるやりとりで、上手く対応できないことに悩みます。自分としては声掛けしてつもりなのに、相手の方にタイミングがあわず、」よけいな声掛けになってしまったり、時には怒らせてしまうこともあります。そのたびに「どうしてわかってもらえないの?」「私はただ心配して言っているだけなのに」と心の中で叫んでしまうこともたびたびです。自分では気づかないうちに自分本位の対応になっているのかもしれません。そんあときに、今回の学習のことを思い起こし、冷静に自分自身を見つめなおすことができるようになれば、もう少しうまくやっていけるのかなと感じました。
 ひとつ気になる事がありました。グループディスカッションで「毎日褒めているんですけどねー」とそっしゃっていたご家族の方がみえました。私は、あるカウンセラーさんの勧めで、アドラーの心理学に興味を持ちました。アドラーは、「褒めることは相手をs谷みていることだ」と言っています。親が子供を褒めてそだてるのは必要ですが、相手が大人の場合は、少し言葉を変えてみるのもいいかもしれませんね。そんあことを考えるいい機会になりました。
 犬養先生、サークルフレンズさん、ありがとうございました。  (ボランティア 引藤悦子)

<心が癒されます>
二度目の参加です。今回も先生の話を伺いまして、優しい気持ちになり家へと帰りました。
先生は、4月より「障害者差別解消法」がスタートすることや内容の説明、エゴグラムにより自分を知り、自分を客観的に見て、感情優位を無くす。良い家庭は自分を知る事から。過去と人は変えられない。自分が変われば相手も変わる。と話されました。
まずは、自分を知り、自分を好きになること。そうすると、心に余裕が出来て優しくなれる、そう感じました。
次回もあれば、ぜひ、参加します。介護で疲れた心が癒されます。
                                                                                                     (家族 S・直美)
<2つの言葉に気づかされました>
1つは”想像力、創造する力”です。グループで「障害者差別解消法」がスタートと言う話し合いの中で”思いやりがあれば”から”想像力だよね”と言う意見、経験していなくても思い考えることで次への行動に移す、それが想像力だという事かなと思いました。
もう1つは””楽しみましょう”です。エゴグラムというテストの結果が、自分に足りないと思っている事とピッタリだった事です。私の周りのフレンズの方々は、楽しみながら活動を続けられているように感じられます。私にはまだ楽しむゆとりがなく、少し肩の力をぬいたらいいのかなと思いました。
やわらかさを少し意識してゆきたいと思いました。 (参加者 D・美智子)

<自分を反省>
年齢を重ねて、気ままになりがちな自分を反省する学習会でした。
今後、人とのつながりの中で、まず、自分をよく知ってから、行動するように心がけたいと思いました。
今回は、興味深い内容でとても勉強になりました。 (参加者 M・房子

フレンズの活動より
”新年会”
フレンズの皆で2016年2月11日に新年会を行いました、場所は金山駅前のANA
プラザホテルグランコート名古屋30階にある”スターゲイト”で、絶景を観ながら豪華なスランス料理を頂きました。メニューは、9種類のオードブル、パスタ、パン、サーロインステーキ、ケーキで、普段の生活では味わえない料理がとてもおいしく、幸せ感に浸れました。昼食を堪能した後は、景色を観る班と、ボストン美術館で絵を観る班に分かれました。
僕はホテルの11階で景色を楽しんだ!この日は晴天だったので、伊勢湾、御嶽山、恵那山が、はるか遠くにとてもすばらしくはっきり観ることができた。
又、同じフロアーに名古屋市内を1000分の1に縮小した病院、公園、お寺、商店や住宅街、道路まで、ちみつに計算、設計された模型があり、時間を忘れて見入ってしまいました。
金山に来たのは2年ぶりで、以前と変わらない賑わいだった。  (K・尚久)

楽しい行事が続きました!!
仲間と一緒に、季節の行事を楽しみました。節分には初めて恵方巻きを自分たちで作りました。マグロや卵、キュウリ、アボガド、チーズなど、思い思いに入れて巻きました。
自分の恵方巻きを南南東に向かって食べたので、1年間無病息災まちがいなし!
恒例の”餅つき”を。岐阜県御岳町の丹羽さん宅で行いました。
本格的な餅つきの1ヶ月前から筋力を鍛えていたK君と、助っ人の柴田親子が中心になり、エビ、黒糖、バター等7臼をつきました。参加者全員が1回は杵を持ち、ペッタン!ペッタン!頑張りました。
本当に楽しく、和やかな餅つきでした。
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