フレンズ便り第79号
2017年4月「サークル・フレンズ」

 
平成29年がスタートしました。
 昨年度は、当事者の生活支援や学習会の開催、地域行事へ参加してのPR活動など、高次脳機能障害者の理解や周知に力をそそぎ終了する事が出来ました。今年度も引き続き高次脳機能障害の理解を求めて活動に取り組んで参りますので、皆様のご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い致します。
学習会を開催しました
去る2月25日(土)、瀬戸市社会参加促進事業の一環として、やすらぎ会館2F視聴覚室においてk学習会を開催しました。テーマは「よりよい家族関係を学ぶ」ぱーと3~ストローク(刺激)~、講師は引き続き犬養三郎氏。参加者は24名で、当事者・家族13名、一般は11名でした。@‘より良い4家族関係‘をテーマにした学習会は3回目を迎え、自分を見つめ直す良い機会になっています。第1回は「自分知り、自分を生かす」家族ケアの大切さや、障害を持つ人との関わり方などを学びました。第2回は「エコグラム(自分状態)」人との考え方の違いを知り、」より良い関わりが持てることを学びました。そして今回は「ストローク(刺激)」の学び方でした。「ストローク」とは人の存在や価値を認める言葉や行為などの刺激を言います。すなわち、他の人に与え、人から得られるすべての刺激です。人間関係の中で生きる私たちは、この刺激の教授によって生活しています。どのようぷにすれば人との関わりをスムーズになもおに出来るかを学びました。
以下は概要です。
最初にカウンセリング手法による‘よりよい人間関係基本理念‘について話されました。
1、来談者中心…相手を無条件に信頼する。
2、共感性……見守る・寄り添う。例え精神障害のある人が恐れるのは改善の兆し、その人がどうして怒るのか?どうすれば安心できるのあ?見守り・寄り添うことが大事。
3、有機的人間観…自分は自分なりの生き方を持っている。人と自分を比べない。相手に分かるよう説明(話す)する。
@シンキングタイム:先生のお話を聞きながら、1~5までの理念で自分が大事だと思う順位を付ける。
             (*参加者の大事だと思う優先順位はバラバラで、考え方の相違をj実感しました。)
ストロークは人の存在や価値を認める言葉や行為、表情など人から得られるすべての刺激です。
ストロークには3種類あります。
①肯定的ストロークは、その人の存在価値を認めるための働きかけのことです。
②否定的ストロークは。「あなたはだめだ」というメセージヲ送るもので、相手を不愉快で憂鬱な気持ちにさせ、自信を失わせます。
③身体的・心理的・言語的ストロークには、肯定的ストロークと否定的ストロークがあります。
種類 身体的酢ストローク 新知的ストローク 言語的sストローク
肯定的
ストローク
肌のふれあい
・なでる
・さする
・抱擁する
・握手する
・愛撫する
心のふれあい
・ほほえむ
・うなずく
・相手の言葉に
 耳を傾ける
・ほめる
・慰める
・励ます
・語りかける
・あいさつする
否定的
ストローク
・たたく
・なでる
・ける
・つねる
・その他の暴力
 行為
・返事を」しない
・にらみつける
・あざ笑う
・無視する
・信頼しない
・光る
・悪口を言う
・非難する
・責める
・皮肉を言う
先生は事例あげながらをわかりyわすくお話をくださいました。
その後、ストロークパターンチェック表を利用して自便の対人関係の」くせを点数で出しました。25問の問いかけで自分の出すプラスとマイナスのストロークなどが分かり参考になりました。以下一部抜粋
プラスのストロークを出す度合い
1.家族や友人と話していて、話題が途切れた時、自分から明るい話題を持ち出し、雰囲気を盛り上げるhぷだ。
2.帰宅した時、家族が「お帰りなさい」と言うより先に、自分が「ただいま」という。
3.家族の誕生日や結記念日を覚えていて、積極的にお祝いの言葉を口に出したり、働きかけをする。
4.機会あるごとに家族の良い点をほめ、感謝したり、労をねぎらったりするふである。
5.「おせっかいだ」と言われるくらい、他の家族に配慮したり、世話を焼く。
マイナスのストロークを出す度合い
6.家族内で他者の欠点を指摘したり批判することが多い方である。
7.自分の思い通りにいってくれない家族に対して、その場で厳しく非難することがゆいにできる。
8.家族に対する不満をツンツンした沈黙、にらもつける表情など無言の態度で示すことが多い。
9.テレビや新聞のニュースに対し、すぐに批判的なことばを出して、家族にいやがられる。
10.商店、飲食などで、気付いた不満はすぐに申し出て苦情を言う。
気持ちのよい家族関係を築くにはプラスのストローク゚を授受が望ましく、ほめる、かばう、あやまる、礼を言うなどは大切ですと言われ”かばう”の例では、物が壊れたとき壊した人人をせめるのではなく、そこに書いた私が悪かったと”かばう”話をされました。なかなか実行は難しいですが、このような考え方が出来れば家庭は円満になる事でしょう!
「心の成長は最後の一息まで続く。受けるより、あたえる方が幸せです。」
「自分と人の社会に”ありがとう”と言うことを忘れずに。」と締めくくられました。
学習会終了後に当事者3人で学んだことを振り返りました。
A「今日の学習会はとてもよかったね!」B「反省する事ばかりだった。」C「否定的ストロークの心理・言語的ストロークはすべて当てはまっていてショックだった。」B「3人とも同じよ!言いたい放題の当事者と暮らしていれば仕方のないことよ。それを我慢していたら自分がおかしくなる…」
A「精神的にまいるしね!」C「そんだね。」A「でも時々振り返って反省することも必要ね。」
BC「そうばね。また先生にお願いしよう!」
このような会話の中で、実はこうした振り返り返りが私達家族にはとても必要だったとき気付かされました。無意識のうちに相手を傷つける態度や言葉を発していることを、普段は気にも留めていません。気付いて反省をし、行動に移すことが出来る自分になりたいと思いました。(記:豊田)
フレンズの活動より
”新年会”
今年は新年会の予定がなかったのですが、当事者の「新年会をしないのですか?」の一声で急遽「ベーカリーレストラン・サンマルク尾張旭店」にて有志7名の参加で行いました。
このレストランの特徴は焼きたてプチパンが食べ放題!コース料理が出てくる前から店員さんが「チーズ、オニオン、クロワッサンが焼き上がりました。」と回ってきます。ついつい1個、2個…10個と食べてしまい、デザートが出てくる頃にはお腹がパンパン!写真を撮ることも忘れてしまう美味しい新年会でした。
仲間と一緒に季節の行事を楽しみました。
節分では恵方巻きを自分たちで作り、北北西に向って食べたので1年間無病息災まちがいなし!
音楽療法では寒さで硬くなった体をメロディーにのせて楽しくほぐしました。
絵手紙では、庭のつくしを描くことで一層早く春を感じました。
本格的な餅つきもしました!あんこ、黒糖、バター、青のり、ごま餅など、7臼もつきました。
”ボランティアフェスティバルに参加しました”
去る1月28日(土)やすらぎ会館(瀬戸市)に於いて
ボランティアフェスティバルが開催され、「サークル・フレンズ」もバザー出店してクッキーや手芸品の販売をしました。売上も上々で、皆様のご協力に感謝です。
また、3階ではマジックショー、5階では日本舞踊ysフォークダンス、大正琴など多彩な舞台演技もありました。
最後は恒例になっている全員参加の”ビンゴゲーム”で大いに盛り上がりました。
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