フレンズ便り第80号
2017年6月「サークル・フレンズ」

 
 早くも6月を迎えましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
 今季の春は気候の変動が大きく、当事者だけでなく家族、ボランティアさんまでも「体がしんどいね~!」が合言葉。どうにか乗り切り活動していますが、5月のさわやかな風を感じないうちに夏を迎えました。
~~東濃看護専門学校の特別講師を務めて~~
去る5月9日、東濃看護専門学校において「高次脳機能障害家族の会の活動」について特別講師を務めました。
 毎年思うことですが、”高次脳機能障害”という言葉は浸透しているように思いますが、内容的には医学用語で使われる脳梗塞や脳出血などによる高齢者の事例で、厚生労働省が約10年前から使い始めた交通事故などによる若者の高次脳機能障害を知っている学生は非常に少ないと言うことです。先生方も「学生に教えようと思っても、適当な資料が見つからない・・・」とおっしゃっていました。
 今回も”高次脳機能障害”を将来の看護師さんたちに知ってもらうため、障害事例のVTRを見てもらいながら、障害特性や当事者・家族は何に困っているか、などをお話ししました。
 以下はコメント抜粋です。
【学んだこと】
・救急医療の発展に伴い、救われる命が増えている反面、後遺症を抱えながら生活を送る人も増えている。
・高次脳機能障害になった本人はもちろん、支える家族も大きな不安や悩みを抱えていることを知った。
・治療で完治することはできないが、人の支援で症状が緩和されることを学んだ。
・日常生活や社会生活に大きな支障をきたす障害であるにもかかわらず、サポート体制が整っていないのが現状である。
・脳のダメージを受けた部位によって症状は異なる。
・高次脳機能障害は、脳疾患の後遺症だけだと思っていたが、今回の講義で正しく理解することができた。
・身体的には明らかな障害が無いため、周囲の理解が得られにくい。周りの人の理解と支えが必要である。
・自覚が乏しく目に見えない障害ということで、社会復帰や日常生活が困難となり、家族へに影響が大きい障害。
・中途障害者への福祉サービスや制度が充分整っておらず、必要な支援を受けられていないのが現状である。
・高齢者特有の疾患というイメージが強かったが、若年層の高次脳機能障害によって、今後の長い人生に不安を抱いている方も沢山おり、多くの支援を必要としていることを学んだ。
・家族の苦悩は計りしれないものがあり、心の支えや支援が必要である。
【感想】
・障害を持ちながら日常生活を出来るだけ自立して行うためには、本人や家族へののサポート体制(国の体制)を整えていく必要があると感じた。
・福祉サービスも十分に整っていない状況の中、家族会で活動を広めておりすごいと感じた。
・症状の現れ方は多様であり、個別性のある関わりををすることで症状が落ち着く場合もある為、十分に疾患を理解し適切な対応ができる力を養っていきたい。
・多くの人の理解が広がり、支援の輪が広がり、地域の中でのびのびと暮らしていける社会になってほしい。
・高次脳機能障害を正しく理解し、家族や本人が抱える苦悩や想いを理解して個別性のある対応をすることが大切。
・支援は人の手であり、どんな障害を持つ人にも一番の支援は人とのつながりであることを実感した。
・支える家族の想いも聞くことができ、貴重な機会となった。
・今後も障害について知る機会をつくり、家族を支える看護師になりたい。
                                                                                                       記:豊田幸子
フレンズの活動より
恒例のお花見を楽しみました!
例年より寒さが厳しく、4月1日のお花見に桜が開花してくれるだろうか?と天気予報士の開花予報に一喜一憂する毎日でした。それでも3月30日には1分咲きになりホッとしましたが、31日には雨が降り出し一気に寒さが戻りました。「お花見の支度はどうする?」「もちろん支度するよ!晴れ女がいるから大丈夫。」と強がって言ったものの、不安一杯で一晩中空とにらめっこ。朝になっても雨は降りやまず「9時には上がるって・・・」の言葉をたよりに例年通り根の鼻公園(「フレンズ・ハウス」近くの公園)の集会場に集まり準備開始です。
”五平餅”は長年培ったノウハウで皆の息はピッタリ!クルミダレもお餅も手早く作りました。
外は小雨がばらつき寒いので、公園前のボラさんの車庫を借りてバーベキューコンロに炭をセット。
昨年、炭をおこすのに手間取った仲間のお父さんが、焚き付けを持参する手際の良さで早々と炭も怒りました。
「もう少しお餅が冷めてから焼いたほうが良いけどねー!」と言いつつ、次々に焼きます。香ばしい匂いと炭の暖かさに引き寄せられて車庫は満員!熱々の五平餅を堪能ました。また、今年もボラさんのご主人が渓流つりで取った”あまご”の塩焼きをふるまって下さいました。塩が十分食べられるようにと、何度も釣りに行かれたとか、この上ない美味しさでした。その他にも特大のイチゴの差し入れが有り、別腹でいただきました。ご馳走さまでした。
”クラフト”
荷造り紐と思っていた紙テープ、実はカラフルな色のテープがあり、工芸の材料として広く使われていました。
近所にクラフト工芸の上手な知人が」いて、簡単な”ウサギ”のカゴを教えてもらいました。
かわいいカゴですが、簡単と言われたにもかかわらず大変てこずりました。
2回シリーズで作っていますが、底を作って立ち上げる工程は難しく、洗濯ばさみを使いながら角を作って編んでいきました。次回は形を整え、耳や目をつけて完成させます。
”折り紙”
ボランティアさんが教えてくれる立体折り紙は、簡単そうで難しく、頭の体操になります。
この飾り玉は、同じように折ったものを組み合わせて球状に組み立てます。
折るのは簡単ですが、組み立てが難しく頭を使います。出来上がったときは、思わず「できた~!」
祝『NPO法人脳外傷友の会みずほ』⒛周年
去る5月⒛日、「脳外傷友の会みずほ」の⒛周年記念行事が名古屋市千種区の「ルプラ王山」で行われました。日本で最初にできた脳外傷友の会として、⒛周年引役を務めてきた功績は大きく、来賓のスピーチでも多くの賛辞が送られていました。
また、病気療養中の前副理事長からは、高次脳機能障害がもっと社会に根ずくために行動するようメッセージが寄せられ、気持ちの引き締まる思いがしました。
記念行事の参加者には草創期のメンバーも多く、「久しぶり!何年ぶりだろう?元気だった?」と、それそれの地域で活動している仲間と旧交を温めることもできました。
新しい情報もキャッチしました。NHK「クローズアップ現代」で脳の再生医療(ps細胞)出演した母子に話を聞くことができたのです。治療に挑戦する大変さなど、強い刺激と希望を頂く有意義な会でした。”みずほ”の今後益々の活躍を期待しています。
☆☆☆皆様のご支援に感謝mぷ仕上げます☆☆☆
愛知教会女性の会 今仲芳昭 片山 亮 西田宏美 矢野口富美子 山内一奏(形状略)
                       紙面への掲載をもとまして賛助会費の領収とさせて頂きます。
瀬戸市身体障碍者会様より45,000円の助成金を頂きました。
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