フレンズ便り第81号
2017年11
「サークル・フレンズ」

 
ご支援有り難うございました
 「サークル・フレンズ」の活動拠点「フレンズ・ハウス」で行ってまいりました当事者支援の活動を、8月末を持ちまして終了致しました。
おもえば、高次脳機能障害という新しい障害の為、福祉の狭間に落ち込み行き場を失った当事者たちが、安心して集える場を求め、家族が中心になって「フレンズ・ハウス」を開設。その当時は”高次脳機能障害”の言葉も無く、社会資源も皆無でした。
それから18年、当事者が安心して過ごせる場が少しずつ地域にできてきたことを踏まえ、家族とボランティアで支えてきた当事者支援の活動を終了することに致しました。
長年にわたるご支援・ご協力に心より感謝申しあげ、ご報告させて頂きます。
なお、「サークル・フレンズ」は家族会としての活動を以下のように続けてまいりますので、ご支援・ご協力を今後とも宜しくお願い致します。

・高次脳機能障害の豊かな自立した生活が保障される社会の確立を目指します。

・高次脳機能障害のネットワーク作り・勉強会・相談・親睦などを行います。

・地域のネットワーク作り・啓発活動・学習会を行います。
5年間のフレンズでの活動を通じて
早いもので、フレンズに来てから5年の歳月が経つ、あっと言う間だった。最初こちらに見学に来た時は、人付き合いが上手くやっていけるか不安だった。
僕は性格が真面目で内気だから思っている事を言うのが苦手だ、でも、気の合う友達といる時は、会話を楽しませる様に心掛ける、この気持ちはいつまでも大事に持っていたい。
そんな自分をフレンズの皆さんは快く受け入れてくれた、同じ高次脳機能障害の人達と一緒になり、重症の人とも生活するうちにキレる人を見て、自分もキレそうになり葛藤もあったが、日帰り旅行など普段では味わえない思い出ができた。
今ではフレンズとの繋がりは、運命的な出会いだと思っている、ここでの経験は特に人間関係の大切さを教えてくれた、弱い人を守ろうとする気持ちが培われた、これからの人生、この教えを肝に命じて生きていく。
ボクシングをやっていた時のチャンピオンを目指していた情熱を、社会に出て仕事や自分より弱い人に貢献できるように頑張りたい。
                                                                                                    葛原尚久
秋はお祭りシーズン!
今年も大忙しの秋でした。
市民祭や健康祭りにバザー出店して自慢のクッキーや袋物を販売するかたわら、高次脳機能障害のPRにも励みました。
また、特別支援教育展では、高次脳機能障害は誰にでも起こり得る障害で」あることを紹介するための展示や、小冊子「がっこうにカムバック!!」「自立にチャレンジ!」を置き、子供の高次脳機能障害にも関心を持ってもらえるよう頑張りました。


パルティせと展2017
来る11月26日(日)より12月9日(土)までの2週間、パルティせと3階の交流広場壁面において「パラアートせと展」が開催されます。
障害を持つ仲間たちが作り出す斬新な作品が多数出展されますので、是非お越し下さい。
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