手打ちそばの作り方

T 材料

そば粉   ひきたての粉を求める
つなぎ粉  小麦粉のうち中力粉を使用
打粉    花粉(そば粉の一種)
水     粉の重量の50%程度が目安

U そば打ちの手順
1 粉の配合
そば粉だけではつながりにくいため、つなぎとして小麦粉を入れる。

配合割合
九一そば そば粉9割 小麦粉1割
二八そば そば粉8割 小麦粉2割
三七そば そば粉7割 小麦粉3割

二八そば:そば粉400g、小麦粉100g、水250cc
三七そば:そば粉350g、小麦粉150g、水250cc

2 粉のかくはん
そば粉、小麦粉を鉢に入れかき混ぜる。
両手を使い交互に外側から内側に粉をかき廻す

3 水廻し
(1)粉に水を加える。全量を一気に入れず状況を見ながら調整する。
(2)両手の指を立て、すばやく水が均一にいきわたるようかき廻す。
このとき、粉に圧力をかけず軽くまわす。
○米粒くらいの粒状になった段階で、両手でもみほぐす。
○水分の微調整をし、さらにかき廻すと段々大きなかたまりになる。
○耳たぶほどの柔らかさならOK

4 練り込み、まとめ、くくり
(1) 練り込み
一つにまとめたかたまりを、二つに折りたたみつぶすように練り込む。
方向を変え繰り返す。

(2) まとめ、くくり
かたまりがしっとりとし、ツヤがでてきたらまとめにはいる。中に空気が残らないように、砲弾型に作る。

5 延ばし
(1)丸出し
○麺台に打粉をする。
○砲弾型の頭から掌でおしつぶす。1cm程度の均等な厚さになるよう押しつぶす。
○打粉をし、麺棒でさらに円形に薄く延ばす。

(2)四つ出し
円形のまま延ばす方法もあるが、四角形に薄く延ばす(たたみやすい)
@打粉をする。
A麺棒に巻き取る。麺棒を3〜4回回転させる。
B180°反転させ巻きを解く。
C打粉をする。Aの繰り返し
D今度は90°反転し、巻きを解く
E打粉をする。Aの繰り返し
F180°反転し、巻きを解く。
G打粉をする。Aの繰り返し
H巻きを解く。四角形のできあがり。

(3)肉分け
できあがつた四角形を整形し、麺棒で厚みをそろえる。

(4)延ばし
@手前から先へ麺棒をころがしながら均等に延ばす。数回ののち巻き取り、左右を入れ替える。
○延ばすときは適宜打粉をする。
A@と同様に延ばす。巻きを解く
          厚さは1mm1.5mm程度で好みによる。
500gの粉の場合、70cm×70cm大きさが目安

6 包丁
(1)たたみ
○包丁の大きさに合わせたたたみ幅に決める。20cm程度が標準か。
くつつかないよう打粉を充分にする。
○まな板の打粉を充分にし、たたんだそばを乗せ、さらに打粉をする。

(2)包丁
駒板をガイドにして包丁を入れる。
切った後、包丁を左へ倒すことにより駒板が左へ送られる。
左手は軽くそえるだけ。茹でたとき
1.5倍にふくらむため、これをみこしてマッチ棒位の大きさに切る。

V そばのゆで方
できるだけ大きな鍋で湯を沸かす。
ゆでる量は、一人前づつにする。(ざるそばで150g、かけで120g程度)
ほぐしながら鍋に入れる。一旦沈んだ麺が浮き上がりグルグル回りはじめたら茹であがり。
この間
3040秒が目安。
素早くすくいとり、冷水で洗う。
かけそばの場合も、冷水で洗い、こしをつけ、ぬめりをとる。
再度湯にくぐらせ温めるのが正式であるが省略してもよい。
ゆでたそばはすぐに食べる。

W ざるそば用「だし」の作り方

だし
800ccの材料
 水            1リットル
 こんぶ          8cm
   椎茸           3
 かつお(薄けづり) 50g

@水1リットルにこんぶ、椎茸を入れ1時間ほど放置する。
A点火し、湯が沸騰したら昆布を取り除き、かつおを入れる。
B5分間沸騰させたのち火を消す。
Cざるなどに、こし布かペーパータオルを敷き、だしをこす。

X ざるつゆの「本返し」の作り方
 本返し 約200ccの材料
○濃い口醤油  200cc
○砂糖     42g
○みりん    40cc
@鍋にみりんを入れ点火する。
 みりんは煮きってアルコール分を出す。
Aその中へ醤油・砂糖を入れる。
 沸騰直前で火を消す。

おいしいそば とは(4たてが一番)
○とりたて(新粉)
○ひきたて
○うちたて
○ゆでたて23分以内がおいしい)

食べ方
うどん: 食べるとき 20℃以上
そば : 食べるとき 20℃以下
 (15℃以下では冷たさが先にたって味が分かりにくくなる。)

そば:
栄養価が高く、タンパク質は米の2倍、アミノ酸組成が多い。
ビタミンB1B2が多い。
高血圧や動脈硬化に効果があるルチンを多量に含む。(ビタミンやルチン類は水に溶けやすい) 

                   
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