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「いつもキレイな愛車であるために」
塗装面の知識として、お役に立てればと思います。
1.垢の違い
2.塗装構造
3.水性・油性の違い
4.ウォータースポットとシリコンスラッジ
1.アカの違い
被膜の上のアカと油膜の中のアカのつき方の違い。
アカの除去は被膜の上か?油膜の中か?により塗装面の劣化度が変わってきます。
当社で車に付着するアカについて探求し続けた結果、「水アカ」・「油アカ」の二通りに分けて分析しております
水アカとは
油を一切使用していないことで、垢が可溶せず、被膜の上に乗ったままの垢のことを、水垢と言います。
パワーコートの次回作業は、被膜の上に乗った純粋な垢なので、タオル1枚で汚れが簡単に除去でき、被膜の上を掃除する感覚で次の被膜が形成されます。
油アカとは
油分を含んだワックスからは、油膜の中へ、チリ・ホコリが可溶してできる垢のことを、油垢と言います。
油性ワックスの場合、コンパウンドや強アルカリ性の液剤で根こそぎ除去しますが、この作業の繰り返しにより、クリア層の劣化を早め、艶出しに時間をかけることになります。
2.塗装構造
 
ソリッド塗装とは
塗料とクリアを混ぜた塗装プールにボディ本体を入れて、陰極と陽極の電着塗装で瞬間的に仕上げますが、塗料とクリアの比重において塗料が下に沈み薄いクリアがにじみ出でくる塗装がソリッド塗装の完成です。クリアと塗料が一体化した一重構造になっています。
特徴として年数を経過するごとに、塗装面の劣化が始まります。クリアが削れると塗面が露見し、ツヤがなくなります。例えば赤色が白く色ボケする現象が起きます。また白いボディは、全くツヤがない状態にもなります。この現象は、塗装表面が劣化しているだけで、劣化した塗装面の下には新たな塗料が残っており、これを出す事により新たな塗面を生かす事がパワーコートでは可能です。
メタリック塗装とは
陰極と陽極の電着塗装によって、塗料とクリア層が別々に塗装される二重構造になっています。そのためソリッド塗装のように、塗料とクリアが一体化していない構造で、クリア層も厚く、しかも硬化剤の配合により、硬くなっているのがメタリック塗装の二重構造の塗装方法です。
3.水性・油性の違い

油性とは(写真1)
油成分の作用でボディーに光沢と水はじき効果を与えます(写真1)。しかし油の特徴で熱に弱く、太陽熱やエンジンからの熱により油成分がやわらかくなったときアカが油膜の中に可溶します。
水性とは(写真2)
パワーコートは(写真2)のようにビンの内側には水のハジキが見られません。なぜこれで効果があるの?と思われますが、この水性アクリル樹脂の被膜が塗装面に形成されますと太陽光・エンジンルームからの熱やチリ・ホコリの混じった雨に対する耐水性にも優れ強力な被膜の上にアカがのるだけで水洗いでも簡単に汚れを落とすことができます。
水溶性とは(写真3)
撥水洗車によく使われていますが、水には溶けるが(写真3)のようにビンの内側にシリコンオイルの成分が付着し水はじきの効果を与えます。ただし、撥水成分を含んだ水分がボディーの上に付いたまま太陽熱などで乾いてくるとシリコンスラッジの原因になります。
4.ウォータースポットと
シリコンスラッジ

ウォータースポットとは
塗装面上にのった水滴がレンズ効果の役目をして、太陽光により塗装面が焼けてくぼんだ状態になる現象をウォータースポットと言います。
シリコンスラッジとは
撥水洗車の原料となるシリコンによる作用です。撥水洗車を繰り返していくと、写真のようにウロコ状のシミが付着して目に付くようになります。これはシリコンの乾いたあとが蓄積してできた症状です。作用として超撥水力という利点が得られますが、反作用として写真のようにウロコ状のシミが覆うようになります。
除去方法について
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