NEPAL

ヒマラヤの絶景と世界遺産を訪ねる旅
(タイ・バンコク経由⇔カトマンドゥ⇔ポカラ)
                                      (2008.02.07〜2008.02.14)


 今回の旅は、旅行雑誌に出ていたポカラからのヒマラヤの写真を見て。是非この目で見てみたいとツアーに申し込んだ。 しかし1ヶ月前に女房が怪我をして松葉杖生活に入り旅行は無理かと思われたが、女は強い!1週間まえには、医師から の許可が出て行ける事になり違約金は払わなくてすんだ。

 ネパールとは、どんな所か!
 位置は、インドと、今話題の中国・チベットに挟まれた東西(885Km)に細長く南北(145〜241Km)に狭い国で (北海道の1.8倍)である。
日本との時差は、−3時間15分で緯度的には奄美大島と同じぐらいで温暖な位置にある。

 ネパールの歴史は、古代のリッチャヴィ王朝(4〜9世紀前後)、中世のマッラ王朝(13〜18世紀)、そして近世の シャハ王朝(18世紀〜現代)に、大雑把に区分される。
 カトマンドゥ盆地にマッラ王朝の名が最初に現れるのは1200年。イスラム勢力がインドを席巻し仏教を滅ぼしていく この時期、カトマンドゥ盆地はインドから逃れてきたヒンドゥ的な人や文化を受け入れ、チベットとも交易や文化を 核とする文化交流が盛んだった。それ以前からの要素とも融合して仏教とヒンドゥ教は併存し、影響しあって、独特 な「ネワ−ル文化」を発展・展開させていく。
 1984年マッラ王朝はカトマンドゥ、ラリトブル(パタン)、バクタブルの3王国に分裂する。今日見られる旧王室や寺院、 古民家などの建築物はほとんどがマッラ時代後期のものだそうだ。(地球の歩き方より)


1日目バンコク経由

2日目
世界遺産・バクタブル観光

 カトマンドゥ(標高約1300m)から東へ12qほど、バクタブルはカトマンドゥ盆地で3番目に大きな町。
 カトマンドゥのトリブヴァン国際空港から扇風機の付いた古い中型バスで30分ほど揺られ、そこから10分ていど 埃っぽい町並みを歩き、ライオンゲートと呼ばれる門をくぐってダルバール広場(ダルバールとはネパール語で「宮廷」 を意味する)に入った。

バクタブルの町の様子
バイクも車も多いが古い建物も多く残っている
ダルバール広場
ライオン・ゲートと呼ばれる門をくぐって広場に入る。
17世紀から18世紀にかけて造られた55窓の宮殿 左側の石柱はブパティンドラ・マッラ王の石柱
ニャタボラ寺院
5層の屋根をもち、高さ30m
カトマンドゥ盆地にある寺院の中では最も高い
トウマディー広場
ニャタボラ寺院の上から見た様子
古い町並み
ここでマンダラを買ったが行方不明?
ネワール彫刻の最高傑作とされる孔雀の窓


ヒマラヤの夕日・夜明けの観賞

 バクタブル観光後標高1200mのナガルコットのホテルに向かう。
 到着後ホテルの屋上から夕日を眺めるが西の方は霞がかかって夕日があまりきれいに見えなかっが夕日に浮かびあがった ヒマラヤは、綺麗だった。
明日の朝は、日の出観賞のため天気が良いのを願って早い眠りにつく。

ホテルの屋上から夕日が沈むのを待つ 夕日が沈みかける。
17:42
ヒマラヤの山に沈んでゆく 夕日に染まるヒマラヤの山々


3日目
 朝5時30分に目覚める。顔を洗う前にまず外を見る。星が二つ輝くのが見えた。
 天気は大丈夫そうだ。早速、顔を洗い身支度をしてホテルの屋上に上がる。まだ6時、誰も来ていない。 日の出まで30分以上ある。でも日の出前の東の空は綺麗だ。

朝日の昇るのを待つ(6:15)
中央右に小さく金星と木星が見える
真っ赤な空に浮かぶヒマラヤ
中央・ヌンプール(6956m)
ヒマラヤの姿がかすかに確認できるようになる(6:46) 朝日に染まりだしたヒマラヤ
朝日を浴びるヒマラヤ
ランタン・リルン(7234m)
朝日が顔を出す(6:52) 半分出る あっと言う間に朝日が昇り終わる。(6:54)
朝日に染まるヒマラヤの山々 朝日を浴びるヒマラヤ
ガネっシュ・ヒマール三山
朝日を浴びたヒマラヤの景色を眺める観光客 空に浮かび上がるヒマラヤ
ドルジェ・ラクバ(6975m)


チャング・ナラヤン寺院へのミニハイキング

 ナガルコット郊外から世界遺産チャング・ナラヤン寺院まで約6Km(2時間半)を農村の景色と遥か に連なるヒマラヤ光景を楽しみながらのハイキング。

現地ガイドが言うビューポイントからの景色 ハイキング出発地点
現地の乗り合いバス。屋根の上にも乗客が
わずかに頭を覗かすマナスル(8157m)・世界8位 ハイキング途中見えたヒマラヤの山々
反対側は雲に覆われ町は見えない 現地ガイドの推奨地点からのヒマラヤの景色 ヒマラヤの見える最終地点からの1枚 丘の上に建つ農家の家
小休止・2月と言うのに暑いくらいだ。半そでになる人も! 田舎の風景 中央に見えるのがチャング・ナラヤン寺院、標高が1541m チャング・ナラヤン寺院到着、裏から撮影
作成途中に血が出てきて中止となった石像 10ルピー札のモデルとなったヴィシュヌ像 正面からのチャング・ナラヤン寺院 ネワ−ル様式の繊細な木彫りの伽藍が綺麗だ!


午後からは、誰もいないホテルの屋上でのんびりヒマラヤ観賞。

ホテル屋上からのヒマラヤ ヒマラヤの山々
どこかにエヴェレストが見えるはずだが?
ヒマラヤの山々
どこかにエヴェレストが見えるはずだが?
中央右・ヌンプール(6956m)
その右・カルヤルン(6683m)
五色の旗がひらめく向こうにヒマラヤ
旗には経文などが刷り込まれている。
夕日が近くなり山々が染まり始める 夕日に染まる山々 2日目の夕日もこれで終り


4日目
世界遺産パタン市内観光

 パタンはカトマンドゥの南に位置し、マッラの3王国があった時代に首都として栄え、長い仏教の歴史を もち、今でも住民の8割が仏教徒だそうだ。
 
広場の横にあるマンガ・ヒティ(水汲み場)
現在も使われている
寺院が立ち並ぶダルバール広場 ネパールでは珍しい石造りの寺院、クリシュナ寺院
4階にブッダが祀られているそうだ。
トラーナ
扉の上に付けられた、仏像や神獣が刻まれた半円形の板
見事な木彫装飾 7〜8歳の少女が真っ赤なサリーを身に付け、ベルと言う果物との結婚の儀式 真っ赤なサリーを身に付けた少女 黄金に輝く仏教寺院、ゴールデン・テンプル
皮革製品持込禁止のため靴を脱いで入った


5日目
ポカラ・サランコットの丘より、ヒマラヤの夜明け観賞

 ポカラはカトマンドゥから西へ約200Km、フェワ湖とアンナプルナ連峰の展望で知られ、標高は800mほどでカトマンドゥより暖かい。
 今日はサランコットの丘(1600m)での夜明け観賞のため、朝4時に起きホテル5時出発。
 バスでサランコットの丘の中腹までバス行き、そこから30分ほど石段を登り6時半ごろ丘の頂上に着いた。  現地ガイドから山の名前を聞きながら日の出を待つ。

現地ガイドの説明を聞きながら日の出を待つ 朝日を浴びるマチャプチャレ(6993m)
別名:魚の尾、横から見ると魚の尾に似てるらしい
左のアンナプルナ・サウス(7219m)にも朝日が! ヒマラヤが浮かび上がった(6:56)
霞のかかった東の空から朝日が現れた。(7:00) 帰り道での景色
右にアンナプルナW(7525m)・アンナプルナU(7937m)
ポカラの町も明るくなった アンナプルナ連峰


ぺワ湖遊覧観光

 遊覧観光と銘打ってあったので、せめて20・30名が乗れる船で観光すると思いきや、な なんと5人乗りの、 それも手漕ぎボートではないか。(でもこのほうが自然保護にはいいか?)それに救命胴着も着けてないので泳 げない人は命がけ!写真を撮るにも横揺れはするは、座った向きも変えれない。
 ここからのヒマラヤの景色が見たいために来たのだが、乾季で埃っぽいのか霞がかかったようで期待したほど 綺麗に見えない。

ボート乗り場 30分ほど島までの遊覧を楽しむ ぺワ湖から見たヒマラヤ 帰りの遊覧
ポカラの町から見えたヒマラヤ ヒマラヤを眺めながら飛ぶパラグライダー ホテルの庭から見た綺麗に仕切られた田んぼ ホテルの庭から見た夕日
中央一番奥に薄く見える丘が今日登ったサランコットの丘


6日目
 ポカラからカトマンドゥへ向かう飛行機からのヒマラヤ。
 ネパール国内線は自由席、来る時はゆっくり乗り込んだためヒマラヤの見える側に座れなかったので、今回は搭乗口 に早めに並びヒマラヤ側を確保することができた。天気も良く綺麗にヒマラヤがみえた。



世界遺産カトマンドゥ市内観光

 カトマンドゥに到着し昼食に向かった。ヒマラヤ蕎麦がでた。長野県戸隠のそば屋で修行したネパールの青年が作っている そうで、そば粉はムスタン郡ツクチェ村産で、標高が2600mの高所のため米はできなく蕎麦を主食としている地域だそうだ。 今日の昼食は日本食から遠ざかっているせいもあり美味しかった。

 カトマンドゥは標高1300mのカトマンドゥ盆地に位置し、約100万人が暮らす。以前は「人よりも神々のほうが多く住む町」 と言われたらしいが、今では農村部から人々が集まり、車やオートバイが増え交通渋滞や大気汚染がひどい。
 ちょうど我々が行った時期は石油高騰のあおりを受けガソリンが手に入りにくくガソリンスタンドは、車とオートバイでごった返しており 一般道路に長い行列(500m程かな!)が2重・3重と重なり渋滞の原因とたっていた。

スワヤンプナート寺院
ネパール最古の寺院、ブッダの智慧の目が四方の世界を見渡す
スワヤンプナート寺院から見たカトマンドゥの町 工芸品が並べられている店 タルバール広場中央に建つシヴァ寺院
広場北側にあるシヴァ・パールヴァティ寺院
此処も木彫りの窓枠が綺麗だった
クマリの館
女神クマリの化身として崇拝される少女が住む館
旧王室の入り口左にヒンズー教のサルの神、ハヌマン像がある カーラ・バイラヴ
シヴァ神の化身のひとつである恐怖神


7日目
ヒマラヤ遊覧飛行

 最終日の朝、ヒマラヤ遊覧飛行に参加した。カトマンドゥのトリブヴァン国際空港から18人乗りの飛行機でエヴェレスト まで往復約1時間のフライトである。
 高度約8000m、距離約8Kmでエヴェレストまで飛行しユーターンするコースで途中一人づつ交代でコックピット から展望をさせてくれた。天気は良かったが、座席の窓ガラスには、紫外線避けのコーティングがされているのか薄い茶色 がかかっていてせっかくの景色がすこしくすんだ色に見えてしまった。

空港8:00に飛び立つ
靄がかかってるが上空が心配
下界は霞んでいたが上空は晴れてる
中央左の白く高い山がランタン・リルン(7834m)
左ランタン・リルン 中央右シシャバンマ(8013m) 中央ゴサイタン(8013m)ドルジェ・ラクバ(6975m)ブルピ・チャツ(6660m)
中央 シシャバンマ(8013m) 中央 メルンチェ(7181m) 中央右に世界6位のチョー・オユ(8153m)と右端ギャツンカン(7922m) エベレスト(8848m)と世界4位のロッチェ(8501m)
コックピットから見たエベレスト 左下隅
中央が世界5位のマカル(8475m)
エベレストを過ぎてから見えたヒマラヤの山々 Uターンしてからのすそ野の景色 ヒマラヤと反対側は雲がかかった幻想的な景色