CHINA

九寨溝・黄龍の旅

                                      (2010.06.05〜2010.06.09)


 今回の旅、九寨溝・黄龍は何年か前NHKの世界遺産の旅で紹介された時、一度は訪れたいと思っていた所、 ツアー雑誌で中部国際空港から成都便就航記念ツアーが目に留まり訪れる事にした。
 因みに九寨溝空港の標高は3,500m、黄龍へは4200mの峠越え、やはり難所だ!
 今回も色々なアクシデントが・・・・、
 何はともあれ素晴らしい光景を目にし、無事帰国できて良かったが疲れました。



6/5 中部国際⇔上海⇔成都

まず最初のアクシデント!
 成都に到着したのは良いが5・6人の荷物がターンテーブルが止まっても出てこない。
30分程うろうろしていたらやっと届いた。よく聞くと国内線の方に行っていたらしい。 こんな事は初めてだ!でも他の飛行機に積まれて行かなくて良かった。



6/6 成都市内観光⇔九寨溝(成都市内観光)

成都パンダ基地・  ・パンダ基地は、成都市中心部から車で30分ほどのところにあり、小高い丘を利用して作られて、パンダを守るため、 数が少ないパンダを人工的に増やし育てるとともに訓練をして自然に帰す研究をしているところだそうだ。
 ちなみに赤ちゃんパンダをだっこして写真を撮ると1,000元(約15,000円)もする、あまり大勢が撮ると パンダが疲れストレスが溜まり体に良くないので高いとのこと、ならばパンダを守るために止めるべきだと思うのだが? よくわからない!


武候祠・ 「武候」とは「劉備玄徳」に軍師として使えた「諸葛孔明」(181−234)のことで「武候祠」はあくまでも通称で正式名称は「漢昭烈廟(劉備の廟)」で  劉備殿の脇殿に兄弟の契りを交わした「関羽」と「張飛」が他の武将と祀られていた

杜甫草堂・ 李白と併称される唐代の詩人杜甫(712−770)が草堂を建てて4年間暮らした場所に、杜甫を祭る廟兼博物館という形で 作られた杜甫草堂という公園施設。

寛窄巻子の古い街並みを歩く。

以上4箇所、雨の中を無事観光し夕食をとり成都空港へ!
此処からが、第二のアクシデント!
 18時30分発の九寨黄龍空港行きの飛行機に乗り込み無事出発!一時間程して空港に無事着陸〜と思いきや 成都空港に逆戻りしていた。原因は飛行機の油圧系統の故障で3500mの高所 の空港には降りれなかったらしい。修理して再度行くとのこと。この飛行機大丈夫かな???

 やっと直ったらしく再出発、外は真っ暗、疲れもありウトウトしてると何か降下してるみたいだ!  無事着陸? でも何処かで見たような空港ではないか!事もあろうにまたまた成都空港ではないか。 なにがあったのだ・・・ 機内アナウンスも中国語と英語、判らない。スチュワーデスに聞くも日本語は通じない!
 結局乗客の人達の話を総合すると九寨黄龍空が雪で降りれないとの事、降りれるようになるまで 様子を見るとの事、ホントかな?又故障では・・・・

 時間も時間、今日中に九寨溝に着けるのか?腹が減ってきた、イライラしながらロビーべ待っていると、22:30ごろやっと 現地係員から説明があった。”欠航” 何てことだ!2回も九寨黄龍空港上空まで行ったのに。 でも明日一番(6:00)で飛ぶとの事、中華航空は安全を重視し欠航したとあきらめ、23時過ぎ粗末な食事を取り空港会社 の手配したホテルに直行!これがまた"みすぼらしいビジネスホテル"に案内された。

 明日は4時起きシャワーも浴びず寝たのが零時30分過ぎ、寝不足で明日の九寨溝観光が心配だ。


成都パンダ基地
パンダマークのある入り口



雨の中、傘をさしてのんびり歩く


笹の餌を食べるパンダ



雨の中、木を枕に昼寝をしている

武候祠
武候祠の山門



諸葛亮(孔明)廟


劉備の墓に通じる墓道


劉備の墓。
「漢昭烈皇帝之墓」と刻んである
杜甫草堂
入り口に立っていた白壁の門?


めずらしい丸い入り口



庭園の池には鯉が
餌を求めてついて来る


この建物の中はみやげ売り場になっていた

寛窄巻子
此処はレストランかな?



店先に瓶の様なものが並べて置いてあるが何かわからない?

変わった瓦を使った塀



お寺の様な入り口





6/7 九寨溝観光(成都⇔九寨溝観光)


 昨日のアクシデントはまだ続く、朝食は弁当で空港ロビーで済ませ待っていたが、搭乗したのが9時過 ぎで飛び立ったのが11時過ぎ、成都空港は離着陸が多く割り込むことが難しいらしい?
 12時過ぎにやっと九寨黄龍空に着いたが九寨溝に着いたのは、13時30分、入り口は我々ツアー客以外 誰も居ない、まずはチャーターバスに乗り溝内のレストランで昼食!
 小休止したあと溝内巡り、観光時間が半分になってしまったが足早に主な所は観ることができた。

 九寨溝は,四川省西北部の「アハ・チベット族・羌族自治州」にあり,岷山山脈に連なる 標高2000〜3400mにある渓谷である。
 渓谷の中に9つのチベット人の集落があることからこの名が付いたそうだ。
 ヒマラヤやチベット等の雪解け水がこの地に湧き出し、その水が非常に透明なのは 石灰華と呼ばれる石灰の粒子により水が濾過されるからだそうです。
また石灰華の中に植物が根を張り、流れる水の中にも木々が育つとのことです。


昨夜の成都空港
欠航が決まり薄暗いロビー


飛行機からの中国の山々
昼中のフライトになり見ることができた

九寨黄龍空に近い山々が真下に
岷山山脈か?

九寨黄龍空港は2003年10月に完成。それまでは成都から九寨溝まで車で10時間かかっていたそうです。
九寨溝に向かう途中、バスから見えた山に建てられたタルチョ

九寨溝の入り口
午後のためか他の観光客は誰も居ない

溝内のバスからの景色
水の色が綺麗だ!


溝内のバスからの景色
樹正瀑布か?




諾日朗接待センター内にあるチベット人のお土産露天


五花海(海抜2472m)
九寨溝で最も美しいと言われる五花海(海抜2472m)


やはり此処は人が多い
殆どが中国人だ!


見る角度によって色が変わる


小さな魚が泳いでる
鱗がない鯉の一種だそうです。

奥まで見に行きたかったが時間がない!

珍珠灘
山肌を緩やかに流れ落ちる。


珍珠灘瀑布となって流れ落ちる



珍珠灘瀑布
(幅310m、最大落差21m)



反対側から撮る


則査窪寨
五彩池に向かう途中に見られたチベット族の部落

五彩池(海抜2995m)
九寨溝で一番小さな湖だがエメラルドグリーンが最も美しいと言われている

此処は観光客が少なかったが水も少ない

諾日朗瀑布海抜2298m
(幅320m、高さ27m)
小雨が降る中、これも良し

樹正群海
本来此処はゆっくり歩いてみる所かな!

樹正寨
チベット族の部落
手前のバスが溝内専用バス




6/8  九寨溝⇔黄龍観光⇔成都


 第三のアクシデント!これが一番ひどかった。  朝早く九寨溝をバスで出発、2時間ほどで川主寺(センシュジ)に到着、ショッピング休憩をして いざ、4200mの雪宝峠を越え黄龍に向かって出発。

 此処からは道路拡幅工事のため未舗装、ガタガタ揺られながら、抜きつ抜かれつ登ってゆく。 1間ほど走り、峠が見えてきたと思った時、突然ガタン・ガタン・ガタンと音を発て右に傾き止まってしまった。 なんだ!なんだ!運転手外に降りて調べる!パンクだ!

 早く直して出発すれば良いと安易に思ったのが大間違い、20分、30分経っても運転手は何もしないでは ないか?多くの客はバスに居た溜まれず外に降りる。よくよく聞くとスペアタイヤを積ん でいない、如何するのか若い現地係員に詰め寄る。携帯電話で色々手配してる様だが対応策なくオロオロするばかり。 すると1台のバスが止まり、なんとスペアタイヤを貸してくれたではないか、感謝感激・・・

 早速タイヤをはめ替える出発できると思ったが、ナットを外す工具が合わない。どうするのだ! 皆あきらめ顔で各々弁当を食べだした。飲んで食べればおのずと出したくなる。こんな所ではトイレはもちろん木陰も岩陰もない、 在るのは1本の道路だけ、バスから離れたところへ男性も女性も2・3人連れ立って道路を背にして用を足しに行く。

 何せ此処は4000m級の高所、1時間以上もバスに閉じ込められたのか2・3人のご婦人が高山病 らしき症状で吐き気をもよおし、バスの外でしゃがみ込んでいる。私も頭がフワフワしてきた。後の男性は、よだれを垂らし、 意識がモウロウとしてきたため、空席の在る車に乗車をお願いし、下に降りれるよう手配をしてもらい、本人と付き添い2人の計3人 を何とか下ろすことが出来たが我々は何時になるやら?

 係員の説明によると代わりのバスが迎えに来る予定だが時間は未定だと言うことらしい。既に13時30分過ぎ2時間が過ぎた。 各人迎えが来るのを外で待つ、ついに来た。約2時間30分のロス!

 やっと黄龍に向かい、着いたのが14時30分ごろ、酸素ボンベをもらいロープウエイ乗り場へ。
 此処の標高は3,198〜3,650mで普通4時間程かけて観光する所らしいがパンクしたため3時間しかなく黄龍最大の見所、五彩池 は行けなかった。  4・5人は駆け足状態で行ったらしいが何せ五彩池は3560mの高所にある、年を考えて 自重した。くやし〜い!!
 でもコバルトブルー・エメラルドグリーン色の美しい水をたたえた棚田の様な彩池を観て廻る事ができて良かった?

    黄龍は、九寨溝から少し離れた岷山山脈の一部である玉翠山の山頂(標高約5100m)から北に向かって伸びる全長7.5kmの峡谷 (黄龍溝)であり、世界有数のカルスト地形である。隆起した石灰岩層が氷河に侵食されて巨大な峡谷となり、そこに石灰分の 豊富な水が流れ続けた結果、石灰華の沈殿したエメラルドグリーンの美しい石灰華段(石灰華段丘とも)をはじめ、 黄金色に輝く石灰華の層、そして石灰華の滝や谷が形成された。

石灰華段の黄色い河床にエメラルドグリーンの水をたたえた3500余りの彩池がうろこのように重なっていて 黄色い龍がかけ上る姿に見えるところからこの名が付いたみたいだ。


朝早く黄龍へ向けてホテルを出発


途中休憩した所でのチベット族の部落


川主寺
笑顔で休憩している婦人



お母さんと店番?の可愛い子


みやげ物売り場
一人が2・3件の店を掛け持ちしてた

メイン通り
10時過ぎだが店は殆ど開いていない

開いてる店を1件見つけた
果物を並べてる
手前は何かの実のようだ

通りを歩く娘さん
チベット族?チャン族?



4000m付近の峠でパンク
道路は工事中でガタガタ


岷山山脈
迎えが来るまで時間はたっぷり、バスから降りて写真を撮る

前の続き



最高峰の雪宝頂(5588m)が微かに
頂上は雲の中
婆夢映彩池
ロープウェイを降りて木道を少し下った展望台から撮る

途中林の間から撮る


玉翠峰(5160m)
この山の麓から渓谷が始まる

石灰華層の渓谷
この右を登って行くと五彩池が在るはず



黄龍中寺(道教)
明代創建だそうです


黄龍の彩池の景色が見え始めた


争艶彩池
(海抜3418−3428m)
角度によって色が変わって見える

色々な形の石灰華段とコバルトブルー色の水が綺麗だ


真横から撮った、石灰華段


婆夢映彩池
展望台から見た景色の方が綺麗だ


上の店に商品を運ぶ人
自分の体重より重そうだ


木道の反対側にも小さな石灰華段が澄んだ水を湛えてる



エメラルドグリーンの澄んだ水


こちらはコバルトブルーだ


休憩してたらシマリスが
こんな高い所(3400m)にも居るんだ!

いたる所にこんな池が


林の中にも小さな彩池が


明鏡倒映池
(海抜3374−3381m)
此処の水の色はコバルトブルーだ

白い石灰華が沈殿してるのが良く判る


近づいて見ると色が変わる




池に映った青空の風景


金砂舗地
(海抜3150m−3397m)
長さ約1500m
金色に輝く石灰華層
盆景池
水の中から木が、まさに盆景池だ


此処の水の色も変わっている


植木鉢の様な石灰華段




水の輝きが美しい

連台飛瀑
黄金色に輝く滝



龍の鱗のような石灰華層




  
飛瀑流輝
(海抜3150m)
幅60m高さ10m
迎賓彩池
(海抜3150m)
最後(最初)の彩池

集合時間まで後わずか急いで木道を降りる

此処で終わり
もっとユックリと廻りたっかた!

帰りの雪宝峠の山々



帰りの雪宝峠の山々
行き交う車は少ない


空港に向かう途中に見えた岷山山脈と反対側の山々


岷山山脈
中央あたりに見えるはずの雪宝頂は雲の中





6/9   成都⇔上海⇔中部国際


 昨日も九寨・黄龍空港からの便が遅れ成都のホテルに着いたのは午後11時過ぎ、寝たのは1時ごろで 今朝も5時起き、睡眠不足の体で無事帰国。